調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2022年8月公開問題
問44

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2022年8月公開問題 保険薬局業務 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

次の1~5は電子おくすり手帳に関するものである。正しいものはどれか。1つ選びなさい。
  • 電子お薬手帳は厚生労働省が定めたものである。
  • 電子お薬手帳の普及率は80%以上である。
  • 互換性が高いため、すべての医療機関、保険調剤薬局で導入されている。
  • 電子処方箋の場合、電子お薬手帳を使う。
  • 情報共有しやすく、お薬手帳の持参忘れを防ぐツールである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正しい記述は「情報共有しやすく、お薬手帳の持参忘れを防ぐツールである。」です。

 

電子お薬手帳は、スマートフォンの普及とともに徐々に認知の進んだサービスです。

利便性の向上や、お薬手帳持参忘れによる相互作用の併用禁忌の見落としなどが減る利点があります。

 

問題点としては、統一されたサービスではないため、情報の集約が難しいこと、薬局へ薬剤の情報を共有するのが煩雑であることが挙げられます。

選択肢1. 電子お薬手帳は厚生労働省が定めたものである。

誤った記述です。

 

電子お薬手帳は、日本薬剤師会や各大手調剤薬局などさまざまな企業が提供しており、厚生労働省が定めたサービスではありません

厚生労働省からは、電子版お薬手帳ガイドラインが出され、サービスに一定の基準を設けようという動きがあります。

選択肢2. 電子お薬手帳の普及率は80%以上である。

誤った記述です。

 

2019年に厚生労働省から公開された「かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書」のデータによると、薬局での「電子おくすり手帳」の導入率は 48.1%とされています。

冒頭での記載にもあったように、問題点も多くなかなか普及が進まない傾向にあります。

選択肢3. 互換性が高いため、すべての医療機関、保険調剤薬局で導入されている。

誤った記述です。

 

2019年に厚生労働省から公開された「かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書」のデータによると、薬局での「電子おくすり手帳」の導入率は 48.1%とされています。

選択肢4. 電子処方箋の場合、電子お薬手帳を使う。

誤った記述です。

 

電子処方箋であっても、必ず電子お薬手帳を使用しなくても構いません

 

ただし、電子処方箋の場合データの移行が簡便、など電子お薬手帳との親和性が高いです。

厚生労働省でもホームページで推進するなど、電子お薬手帳の利用が期待されています。

選択肢5. 情報共有しやすく、お薬手帳の持参忘れを防ぐツールである。

正しい記述です。

 

便利なサービスではありますが、解決すべき課題が多いツールでもあります。

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02

正解は

情報共有しやすく、お薬手帳の持参忘れを防ぐツールである。

です。

 

その他、飲み忘れ防止アラームや血圧等の記録、バックアップ機能などを備えています。

 

その他の選択肢については以下で説明していきます。

 

選択肢1. 電子お薬手帳は厚生労働省が定めたものである。

電子お薬手帳は日本薬剤師会など民間の団体、企業が提供しているツールです。

選択肢2. 電子お薬手帳の普及率は80%以上である。

普及率は依然としてあまり高くはありません。

特に高齢者が操作に不慣れである場合が多いこと、そもそもユーザーからの認知度が低いことや薬局、医療機関で対応していないことなど様々な原因があります。

選択肢3. 互換性が高いため、すべての医療機関、保険調剤薬局で導入されている。

複数の団体、企業からツールが提供されているため互換性が高いとは言えません。

また、医療機関や薬局での導入もそこまで進んでいません。

選択肢4. 電子処方箋の場合、電子お薬手帳を使う。

紙の処方箋の場合でも電子お薬手帳を使うことができます。

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03

電子おくすり手帳に関する問題です。

選択肢1. 電子お薬手帳は厚生労働省が定めたものである。

誤りです。

厚生労働省が定めたものではなく、民間主導で進められ、開発されたものがいくつかあるため、互換性に欠点があります。

選択肢2. 電子お薬手帳の普及率は80%以上である。

誤りです。

2019年厚生労働省が公表した「かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書」では、導入薬局は48.9%です。互換性の問題や高齢者のアプリ操作の問題もあり、あまり普及していません。

選択肢3. 互換性が高いため、すべての医療機関、保険調剤薬局で導入されている。

誤りです。

他選択肢の解説のとおりです。

選択肢4. 電子処方箋の場合、電子お薬手帳を使う。

誤りです。

電子処方箋でなくても、電子お薬手帳の使用は可能です。

選択肢5. 情報共有しやすく、お薬手帳の持参忘れを防ぐツールである。

正しい記述です。

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