行政書士の過去問
令和2年度
一般知識等 問53
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問題
行政書士試験 令和2年度 一般知識等 問53 (訂正依頼・報告はこちら)
現在の日本における地域再生、地域活性化などの政策や事業に関する次のア~オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。
ア まち・ひと・しごと創生基本方針は、地方への新しい人の流れをつくるとともに、地方に仕事をつくり、人々が安心して働けるようにすることなどを目的としている。
イ 高齢化、過疎化が進む中山間地域や離島の一部では、アート(芸術)のイベントの開催など、アートを活用した地域再生の取組みが行われている。
ウ 地域おこし協力隊は、ドーナツ化や高齢化が進む大都市の都心部に地方の若者を呼び込み、衰退している町内会の活性化や都市・地方の交流を図ることを目的としている。
エ シャッター街の増加など中心市街地の商店街の衰退が進むなかで、商店街の一部では空き店舗を活用して新たな起業の拠点とする取組みが行われている。
オ エリアマネジメントは、複数の市町村を束ねた圏域において、中心都市の自治体が主体となって、民間の力を借りずに地域活性化を図ることを目的としている。
ア まち・ひと・しごと創生基本方針は、地方への新しい人の流れをつくるとともに、地方に仕事をつくり、人々が安心して働けるようにすることなどを目的としている。
イ 高齢化、過疎化が進む中山間地域や離島の一部では、アート(芸術)のイベントの開催など、アートを活用した地域再生の取組みが行われている。
ウ 地域おこし協力隊は、ドーナツ化や高齢化が進む大都市の都心部に地方の若者を呼び込み、衰退している町内会の活性化や都市・地方の交流を図ることを目的としている。
エ シャッター街の増加など中心市街地の商店街の衰退が進むなかで、商店街の一部では空き店舗を活用して新たな起業の拠点とする取組みが行われている。
オ エリアマネジメントは、複数の市町村を束ねた圏域において、中心都市の自治体が主体となって、民間の力を借りずに地域活性化を図ることを目的としている。
- ア・イ
- ア・エ
- イ・ウ
- ウ・オ
- エ・オ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解 4(ウ.オ)
ア.妥当
まち・ひと・しごと創生基本方針は、地方への新しい人の流れをつくる・地方に仕事をつくり、人々が安心して働けるようにすることなどを目的としています。
イ.妥当
その通りです。
ウ.妥当でない
地域おこし協力隊は、都市から地方へ移住した人が、地域の活動に参加しながらその地域の活性化やその維持を図る取り組みです。
エ.妥当
商店街の空き店舗に関しては、全国各地で取り組みが行われています。
空き店舗を活用する商店街空き店舗活用事業などもあります。
オ.妥当でない
エリアマネジメントは、民間が主体となって、自治体と連携しながら地域の活性化を図っていきます。
自治体が主体なわけではありません。
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02
ア〇
「まち・ひと・しごと創生基本方針」は、
「地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする」など、4つの基本目標を有しています。
イ〇
その通りです。
ウ×
地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化などで困っている地域で、地域外から人材を受け入れ、地域力の維持・強化を図るものです。
エ〇
その通りです。
オ×
エリアマネジメントは、民間が主体となり、地域を維持・向上させることが目標です。
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03
この問題のポイントは、まち・ひと・しごと創成です。
まち・ひと・しごと創成とは、人口急減・超高齢化という日本の大きな課題に対して、政府一体となって、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創成することを目指すことです。
これには4つの基本目標があります。
1.稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする
2.地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れをつくる。
3.結婚・出産・子育ての希望をかなえる
4.ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくる
次に、これには2つの横断的な目標があります。
1.多様な人材の活躍を推進する
2.新しい時代の流れを力にする
最後に総務省では地域活性化に向けて、地域おこし協力隊という取り組みを行っております。
地域おこし協力隊とは、都市地域から過疎地域等の条件不利地域へ住民票を移し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業や住民支援などの地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。
隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は約1~3年です。
以上の点をおさえて、解説をみていきましょう。
アの文章と解説の冒頭を照らし合わせてみていきましょう。
まち・ひと・しごと創生基本方針の4つの基本目標より、まち・ひと・しごと創生基本方針は、地方への新しい人の流れをつくるとともに、地方に仕事をつくり、人々が安心して働けるようにすることなどを目的としているとなります。
イの文章をみていきましょう。
高齢化や過疎化が進む中山間地域や離島の一部では、アートのイベントの開催など、アートを活用した地域再生の取り組みを行っています。
よって、高齢化、過疎化が進む中山間地域や離島の一部では、アート(芸術)のイベントの開催など、アートを活用した地域再生の取組みが行われているとなります。
ウの文章と解説の冒頭を照らし合わせてみていきましょう。
地域おこし協力隊とは、都市地域から過疎地域等の条件不利地域へ住民票を移し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業や住民支援などの地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。
よって、地域おこし協力隊は、ドーナツ化や高齢化が進む大都市の都心部に地方の若者を呼び込み、衰退している町内会の活性化や都市・地方の交流を図ることを目的としているとなります。
エの文章をみていきましょう。
地方自治体によっては、商店街の空き店舗を活用する起業サポートをする補助金があります。
よって、シャッター街の増加など中心市街地の商店街の衰退が進むなかで、商店街の一部では空き店舗を活用して新たな起業の拠点とする取組みが行われているとなります。
オの文章をみていきましょう。
エリアマネジメントとは、特定のエリアを単位に、民間が主体となって、まちづくりや地域経営を積極的に行う取り組みです。
よって、エリアマネジメントは、複数の市町村を束ねた圏域において、民間が主体となって、地域活性化を図ることを目的としているとなります。
この問題で出てくる用語はもちろん、行政書士試験対策として各省庁や内閣府の取り組みなども調べてみるのも大事です。
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