運行管理者(貨物)の過去問
平成26年度 第2回
道路運送車両法関係 問16

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問題

平成26年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 道路運送車両法関係 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

事業用自動車の日常点検基準についての次の記述のうち、走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に点検を行えばよいとされているものを2つ選びなさい。
  • タイヤに亀裂及び損傷がないこと。
  • バッテリの液量が適当であること。
  • 原動機のファン・ベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファン・ベルトに損傷がないこと。
  • ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であること。

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この過去問の解説 (3件)

01

1誤
1日1回の点検項目です。
時にはくぎが刺さっている場合もありますので、必ず1日1回点検しましょう。

2正
例えば、夏や冬など冷暖房機を多く使用する時期を超えると、
バッテリ液が激しく減っている事があります。

3正
異音がしたらかなり危険な状態なので、すぐに交換しましょう。
ベルトは指で押すと張り具合が確認できます。

4誤
点検項目について非常に重要な部分です。
ブレーキの具合は重大事故に直結する恐れがありますので、必ず1日1回の点検をしましょう。

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02

自動車点検基準 国土交通省令 参照

1 ブレーキ
1 ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であること。
2 ブレーキの液量が適当であること。
3 空気圧力の上がり具合が不良でないこと。
4 ブレーキ・ぺダルを踏み込んで放した場合にブレーキ・バルブからの排気音が正常であること。
5 駐車ブレーキ・レバーの引きしろが適当であること。

2 タイヤ
1 タイヤの空気圧が適当であること。
2 亀裂及び損傷がないこと。
3 異状な摩耗がないこと。
(*1)4 溝の深さが十分であること。
(*2)5 ディスク・ホイールの取付状態が不良でないこと。

3 バッテリ
(*1) 液量が適当であること。

4 原動機
(*1)1 冷却水の量が適当であること。
(*1)2 ファン・ベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファン・ベルトに損傷がないこと。
(*1)3 エンジン・オイルの量が適当であること。
(*1)4 原動機のかかり具合が不良でなく、かつ、異音がないこと。
(*1)5 低速及び加速の状態が適当であること。

5 灯火装置及び方向指示器
点灯又は点滅具合が不良でなく、かつ、汚れ及び損傷がないこと。

6 ウインド・ウォッシャ及びワイパー
(*1)1 ウインド・ウォッシャの液量が適当であり、かつ、噴射状態が不良でないこと。
(*1)2 ワイパーの払拭状態が不良でないこと。

7 エア・タンク
エア・タンクに凝水がないこと。

8 運行において異状が認められた箇所
当該箇所に異状がないこと。

(注)
○1 (*1)印の点検は、当該自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に行うことで足りる。
○2 (*2)印の点検は、車両総重量8トン以上又は乗車定員30人以上の自動車に限る。

1:誤り。
タイヤに亀裂及び損傷がないことについては、「一日一回、その運行の開始前に点検をしなければならない」とされています。

2:正しい。
バッテリの液量が適当であることの点検は、「当該自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に行うことで足りる」とされています。

3:正しい。
原動機のファン・ベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファン・ベルトに損傷がないことの点検は、「当該自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に行うことで足りる」とされています。

4:誤り。
「ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であることについては、一日一回、その運行の開始前に点検をしなければならない」とされています。

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03

以下に解説します。

選択肢1. タイヤに亀裂及び損傷がないこと。

タイヤに亀裂及び損傷がないこと。  = 誤り

日常点検(毎日)を行います。

小さな傷は見逃したり、軽視されがちですが、これにより重大な事故が発生することもありますので、毎日確認しましょう。 

選択肢2. バッテリの液量が適当であること。

バッテリの液量が適当であること。 = 正しい

→原則は日常点検(毎日)となりますが、走行距離や運行時の状態により適切な時期に行えばよいとされています。

夏は猛暑により冷房や冷蔵車での使用にも影響があるため、季節やトラックの使用も考慮しましょう。 

選択肢3. 原動機のファン・ベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファン・ベルトに損傷がないこと。

原動機のファン・ベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファン・ベルトに損傷がないこと。= 正しい

→原則は日常点検(毎日)とされていますが、走行距離や運行時の状態により適切な時期に行えばよいとされています。

ただし、何かしらの異常や張りを感じられないような場合は、整備管理者へ報告・対応をする必要があります。 

選択肢4. ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であること。

ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であること。= 誤り

日常点検(毎日)を行います。

ブレーキの効きは事故の回避に直接的に関係する部分でもあります。重要な点検個所と心得え、正しく点検することが必要となります。 

参考になった数15