運行管理者(貨物)の過去問
平成26年度 第2回
実務上の知識及び能力 問39
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
平成26年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
適切な車間距離の確保等についての運転者に対する指導に関する次の記述のうち、適切なものを選びなさい。
- 時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知し、ブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とすると、当該自動車の空走距離は、15メートルとなることを指導している。
- 時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知しブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とし、ブレーキが効きはじめてから停止するまでに走る制動距離を9メートルとすると、当該自動車の停止距離は24メートルとなることを指導している。
- 他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
計算式は「時速」÷「3600」×空走時間です。
2正
停止距離は「空走距離」+「制動距離」で求められます。
3誤
「制動距離」ではなく
「停止距離」です。
参考になった数92
この解説の修正を提案する
02
設問1:正しい。
「時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知し、ブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とすると、当該自動車の空走距離は、15メートルである。」
54km/時=54,000m/時=900m/分=15m/秒
設問2:正しい。
「時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知しブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とし、ブレーキが効きはじめてから停止するまでに走る制動距離を9メートルとすると、当該自動車の停止距離は24メートルである。」
空走距離15m+制動距離9m=停止距離24m
設問3:誤り。
「他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と停止距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう停止距離と同じ距離以上の車間距離を保って運転するよう指導する。」
(注意)この問題の形式として
適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。
となります。
回答記入に注意してください。
参考になった数57
この解説の修正を提案する
03
①・②が解答となります
1 .時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知し、ブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とすると、当該自動車の空走距離は、15メートルとなることを指導している。
→正しいです。
【空走距離】とは危険を察知してブレーキを踏むまでに進む距離です。
数式で表すと 「 速さ(秒) × 時間(秒)」で求めることができます。
ただし文中では速さは「時速(時間)」で表記されているため、
これを秒に直します。
=(時速)54 ÷ 3600(1時間は3600秒)
=0.015km/秒 となります。
※ここでは1秒に進む距離は㎞であることに注意です!
=0.015 × 1000(メートルに置き換え)
=15m/秒となり
秒速15m × 1秒間(空走時間) = 15m(空走距離)となります。
2 .時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知しブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とし、ブレーキが効きはじめてから停止するまでに走る制動距離を9メートルとすると、当該自動車の停止距離は24メートルとなることを指導している。
→正しいです。
この問題では制動距離も追加されています。
【制動距離】とはブレーキをかけてから実際に車が停止するまでに進む距離
です。
選択肢①にて空走距離が15メートルと算出できているので、
そこに制動距離を加えます。
= 空走距離(15m) + 制動距離(9m)
= 24mとなります。
※ちなみに空走距離と制動距離を足したものを「停止距離」といいます。
この問題では停止距離が24mということになります。
3 .他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。
→青字部分に誤りがあります。
選択肢①・②で開設した通り、自動車が止まるためには
2つの距離が必要となります。
・空走距離 = 危険を察知してブレーキを踏むまでに進む距離
「アッ!危ない!」と感じてブレーキを踏む間も
車は進みます。
・制動距離 = ブレーキを踏んでから完全に止まるまでに進む距離
走行していてブレーキを踏んでも
すぐに止まるわけではありません。
道路状況や走行スピードによっても変化します。
これら2つがあって、自動車は止まることができます。
つまり制動距離と同等の車間距離では「空走距離に該当する距離」
の確保が不十分となります。
そのため、停止距離よりさらに余裕を持った車間距離が
安全に停止するために必要な距離となります。
参考になった数27
この解説の修正を提案する
前の問題(問38)へ
平成26年度 第2回問題一覧
次の問題(問40)へ