運行管理者(貨物)の過去問
平成28年度 第1回
実務上の知識及び能力 問36

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問題

平成28年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

運行管理の意義、運行管理者の役割等に関する次の記述のうち、適切なものを選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 運行管理者は、事業者に代わって法令に定められた事業用自動車の運行の安全確保に関する業務を行い、交通事故を防止するという重要な役割を果たすことが求められていることから、運行管理者以外に複数の補助者を選任し運行管理業務に当たらせ、運行管理者は運行管理に関し、これらの補助者の指導・監督のみを行っている。
  • 運行管理者は、運行の安全に関する、改善すべき点及び運転者その他の従業員の「現場の声」を踏まえた対策について、事業者に対し積極的に助言を行い、運行の安全確保を図ることも重要な役割である。
  • 運行管理者は、運転者の指導教育を実施していく際、運転者一人ひとりの個性に応じた助言・指導(カウンセリング)を行うことも重要である。そのためには、日頃から運転者の性格や能力、事故歴のほか、場合によっては個人的な事情についても把握し、そして、これらに基づいて助言・指導を積み重ねることによって事故防止を図ることも重要な役割である。
  • 運行管理者は、自社の営業所において重大事故が発生したため、直ちに、情報の収集を行い、事故の直接的及び間接的な要因として考えられる事故原因について分析を行い、必要な再発防止策を検討・作成した。しかし、対策の実施及びその時期は事業者の責任で行うべきであるので、これらの対策の実施を事業者に助言しなかった。

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この過去問の解説 (3件)

01

正しいのは、 2. 3. です。
運行管理の意義、運行管理者の役割。
1.誤りです。
 運行管理において、運行管理者が運行管理業務に
 責任を持たなければなりません。補助者は、点呼
 業務において一部を行うことができます。補助者に
 運行管理業務を行わせ、運行管理者がその指導、
 監督のみは誤りです。
2.正しいです。
 問題文通りです。
3.正しいです。
 問題文通りです。
4.誤りです。 
 事業者に対し、適切な助言を行うべきです。
 運行管理者は、事業者に対し、安全運行の確保に
 関し、必要な助言を行うことができます。

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02

②・③が解答となります。

1 .運行管理者は、事業者に代わって法令に定められた事業用自動車の運行の安全確保に関する業務を行い、交通事故を防止するという重要な役割を果たすことが求められていることから、運行管理者以外に複数の補助者を選任し運行管理業務に当たらせ運行管理者は運行管理に関し、これらの補助者の指導・監督のみを行っている。

→青字部分に誤りがあります。

 補助者を選任するのは事業者です。

 運行管理者の業務は多岐にわたります。

 その為、補助者に点呼の一部や運行管理者の補佐業務を行わせることは可能ですが、

 あくまで運行管理者がメインとなり責任をもって運行管理業務を行うことが求められます。

 補助者の業務について指導監督を行うことは運行管理者の業務の一つです。が、指導・監督のみを行っているのではいけません。

2 .運行管理者は、運行の安全に関する、改善すべき点及び運転者その他の従業員の「現場の声」を踏まえた対策について、事業者に対し積極的に助言を行い、運行の安全確保を図ることも重要な役割である。

→正しいです。

 運行管理者は運転手と経営者の間に立つことも多いです。

 そのため、実際に現場に出ている運転者の声は大切なものとなります。

 安全な運行に必要な提案であったり、現場で起こっている実情や

 見えにくい問題なども上がってくることがありますので、

 積極的に耳を傾け経営者と連携を取っていく事が大切となります。 

3 .運行管理者は、運転者の指導教育を実施していく際、運転者一人ひとりの個性に応じた助言・指導(カウンセリング)を行うことも重要である。そのためには、日頃から運転者の性格や能力、事故歴のほか、場合によっては個人的な事情についても把握し、そして、これらに基づいて助言・指導を積み重ねることによって事故防止を図ることも重要な役割である。

→正しいです。

 運転者も人間ですので、個々の性格や互いの相性など様々な面があります。

 日々のコミュニケーションを取っていく事で、相手を理解し

 何気ない雑談から本音を引き出せる関係が築けると良いと思います。

 また個人的な話やデリケートな内容を耳にすることもあると思いますが、

 プライバシーに十分配慮し対応することが重要となります。

 

4 .運行管理者は、自社の営業所において重大事故が発生したため、直ちに、情報の収集を行い、事故の直接的及び間接的な要因として考えられる事故原因について分析を行い、必要な再発防止策を検討・作成した。しかし、対策の実施及びその時期は事業者の責任で行うべきであるので、これらの対策の実施を事業者に助言しなかった。

→青字部分に誤りがあります。

 事故が発生した際は原因分析が重要となります。

 対策についても事業者と協力して行っていく事が必要となりますので、

 対策の検討から実施、その後の結果についても共に確認していく事が

 大切となります。 

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03

運行管理者の役割や業務について問題を見ながら解説していきます。

選択肢1. 運行管理者は、事業者に代わって法令に定められた事業用自動車の運行の安全確保に関する業務を行い、交通事故を防止するという重要な役割を果たすことが求められていることから、運行管理者以外に複数の補助者を選任し運行管理業務に当たらせ、運行管理者は運行管理に関し、これらの補助者の指導・監督のみを行っている。

誤りです。

補助者の指導・監督については、運行管理者の仕事の1つではありますが、補助者は運行管理者の履行補助を行うものであって、代理業務はできません

ですから、複数の補助者に運行管理業務を行わせ、運行管理者が指導や監督のみを行うことは適切ではありません

選択肢2. 運行管理者は、運行の安全に関する、改善すべき点及び運転者その他の従業員の「現場の声」を踏まえた対策について、事業者に対し積極的に助言を行い、運行の安全確保を図ることも重要な役割である。

正しいです。

選択肢3. 運行管理者は、運転者の指導教育を実施していく際、運転者一人ひとりの個性に応じた助言・指導(カウンセリング)を行うことも重要である。そのためには、日頃から運転者の性格や能力、事故歴のほか、場合によっては個人的な事情についても把握し、そして、これらに基づいて助言・指導を積み重ねることによって事故防止を図ることも重要な役割である。

正しいです。

選択肢4. 運行管理者は、自社の営業所において重大事故が発生したため、直ちに、情報の収集を行い、事故の直接的及び間接的な要因として考えられる事故原因について分析を行い、必要な再発防止策を検討・作成した。しかし、対策の実施及びその時期は事業者の責任で行うべきであるので、これらの対策の実施を事業者に助言しなかった。

誤りです。

事故の再発防止を検討、作成したのであれば、事業者に対し適切な助言を行うべきです。

まとめ

運行管理者の行うべき業務をしっかりと身につけましょう。

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