運行管理者(貨物)の過去問
平成28年度 第1回
労働基準法関係 問35

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問題

平成28年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

下表は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の1ヵ月の勤務状況の例を示したものであるが、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という。)に定める運転時間に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。なお、一人乗務とし、「1ヵ月についての拘束時間の延長に関する労使協定」があり、下表の1ヵ月は、当該協定により1ヵ月についての拘束時間を延長することができる月に該当するものとする。
問題文の画像
  • 当該5週間のすべての日を特定日とした2日を平均し1日当たりの運転時間(以下「1日当たりの運転時間」という。)及び2週間を平均し1週間当たりの運転時間(以下「1週間当たりの運転時間」という。)は、改善基準に違反しているものがある。
  • 1日当たりの運転時間は改善基準に違反しているものがあるが、1週間当たりの運転時間は改善基準に違反しているものはない。
  • 1日当たりの運転時間は改善基準に違反しているものはないが、1週間当たりの運転時間は改善基準に違反しているものがある。
  • 1日当たりの運転時間及び1週間当たりの運転時間は、改善基準に違反しているものはない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1. です。
乗務員の拘束時間・運転時間に関し、
抑えておく点は、以下の点です。
・運転時間:2日を平均し1日当たり9時間、
 2週間を平均して1週間あたり44時間を超えては
 なりません。
 ※2日を平均してというのは特定日を起算として
 前後2日ごとの平均を出してその両方が9時間を
 超えている場合は違反となります。
 例えば 1日・2日・3日とあり違反がないか
 2日を起算とした場合、1日・2日の平均走行時間
 を出します。次に2日と3日の平均走行時間を出します。
 出た平均走行時間双方を比べるとなります。
 ※1週間の運転時間は、特定の日を起算として、
 2週間ごとに区切り、平均を出して計算します。
問題文
 まず1日当たりの運転時間の9h以上を見ると
 2日、4日、5日、10日、11日、12日、26日
 上記の日にちを起算して前後の平均をとると、
 11日を起算とした場合、10日と11日の走行時間
 平均が9.5時間です。11日と12日の平均も9.5時間と
 なるため、どちらも9時間を超えているため、
 違反となります。
 1週間あたり44時間の運転時間違反については、
 表の右の数値を見ると1週目で48時間、2週目
 で44時間となっておりこの平均を出せば、46時
 間となりこちらも違反ありとなります。2週目
 ~4週目平均は44時間以内です。1日当たりの
 運転時間の平均を出すように前後の週の平均を
 出す必要はありません。

 問題文 1. 今回1.が正解です。
       どちらの基準違反もありのため
       選択文のとおり違反があります。
     2. 1週間当たりの平均44時間以上の
       違反もあるため、誤りです。
     3. 1日当たりの平均9時間の違反が
       あるため、誤りです。
     4. どちらの違反もあるため、誤り
       です。 

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02

①が解答となります。

運転時間について

 運転時間は日ごとや週ごとに、様々な改善基準が設けられています。

 選択肢の内容が、これらの決まりにあっているかを判断していきます。

・特定の日とした2日間を平均した1日当たりの運転時間

 ”特定の日”を基準として「特定の日 + 翌日」「前日 + 特定の日」の

 各2日間を平均して1日当たりの運転時間は9時間以内と定められています。

 ※平均した両日がともに9時間を超えている場合は改善基準告示違反

  とみなされます。

  1日だけ9時間越えの場合は対象とならないため注意が必要です。

・2週間を平均し1週間当たりの運転時間

 → 44時間となります。(2週間の合計が88時間以下)

 この2つの条件を基に、各選択肢を比較していきます。

【1日当たりの運転時間】

 ★10日の運転時間 + 11日の運転時間 = 19時間

  平均すると9.5時間となります。

 ★11日の運転時間 + 12日の運転時間 = 19時間

  平均すると9.5時間となります。

  それぞれ9時間を超えているため、改善基準告示違反となります。

【1週間当たりの運転時間】

1週間当たりの運転時間は

 第1週 - 第2週 の平均 =  46時間

 (48時間 + 44時間 ) ÷ 2 = 46

 

 1週間の運転時間は44時間となりますので、改善基準告示に違反しています。 

これらにより、選択肢①

当該5週間のすべての日を特定日とした2日を平均し1日当たりの運転時間(以下「1日当たりの運転時間」という。)及び2週間を平均し1週間当たりの運転時間(以下「1週間当たりの運転時間」という。)は、改善基準に違反しているものがある。

こちらが解答となります。

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03

それぞれの運行に違反がないか以下の問題を見ていきましょう。

選択肢1. 当該5週間のすべての日を特定日とした2日を平均し1日当たりの運転時間(以下「1日当たりの運転時間」という。)及び2週間を平均し1週間当たりの運転時間(以下「1週間当たりの運転時間」という。)は、改善基準に違反しているものがある。

正解です。

2日平均の1日あたりの運転時間は9時間以内です。

また、2週間を平均した1週間あたりの運転時間は44時間以内位です。

これらの事を踏まえて問題を見直すと、11日の2日平均が9.5時間と違反している事がわかります。

2週間を平均した1週間あたりの運転時間も、第1週が48時間第2週が44時間と違反しています。

選択肢2. 1日当たりの運転時間は改善基準に違反しているものがあるが、1週間当たりの運転時間は改善基準に違反しているものはない。

誤りです。

第1週の運転時間が48時間、第2週の運転時間が44時間と平均すると46時間となるので、違反しています。

選択肢3. 1日当たりの運転時間は改善基準に違反しているものはないが、1週間当たりの運転時間は改善基準に違反しているものがある。

誤りです。

11日の2日平均が9.5時間と違反しているため、こちらも誤りになります。

選択肢4. 1日当たりの運転時間及び1週間当たりの運転時間は、改善基準に違反しているものはない。

誤りです。

11日の2日平均と、第1週と第2週の1週間あたりの運転時間が46時間と違反しています。

まとめ

2日平均の1日あたりの運転時間は9時間で、2週間を平均した1週間あたりの運転時間は44時間ということをしっかり覚えておきましょう。

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