運行管理者（貨物）の過去問
平成28年度 第2回
実務上の知識及び能力 問47

交通事故防止対策について、ヒューマンエラーの再発防止対策に関する問題を見ながら解説します。

②不適が解答となります。

交通事故は、そのほとんどが運転者等のヒューマンエラーにより発生するものである。したがって、事故惹起運転者の社内処分及び再教育に特化した対策を講ずることが、交通事故の再発を未然に防止するには最も有効である。そのためには、発生した事故の調査や事故原因の分析よりも、事故惹起運転者及び運行管理者に対する特別講習を確実に受講させる等、ヒューマンエラーの再発防止を中心とした対策に努めるべきである。

交通事故についてはヒューマンエラーによることは確かに多いです。

ですが、当該運転者の処分だけではなく、事故の原因について深く調査・対策を取ることが重要です。

・運転者の健康状態に問題はなかったのか？

・運転者の勤務状況（過労運転）に繫がる運行管理はなかったか？

・運転者自身にプライベートも含め、業務に支障が出る悩みやトラブルは

　なかったか？

・事業用自動車自体の点検整備は適正に行われていたか？

他にも事故の状況から様々な疑問点が出てくると思います。

事故の背景を知ることも、再発防止には重要なポイントとなります。