運行管理者(貨物)の過去問
平成30年度 第1回
道路運送車両法関係 問17

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問題

平成30年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 道路運送車両法関係 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

道路運送車両の保安基準及びその細目を定める告示についての次の記述のうち、正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 火薬類(省令に掲げる数量以下のものを除く。)を運送する自動車、指定数量以上の高圧ガス(可燃性ガス及び酸素に限る。)を運送する自動車及び危険物の規制に関する政令に掲げる指定数量以上の危険物を運送する自動車には、消火器を備えなければならない。(被牽引自動車の場合を除く。)
  • 自動車に備えなければならない後写鏡は、取付部付近の自動車の最外側より突出している部分の最下部が地上2.0メートル以下のものは、当該部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝できる構造でなければならない。
  • 自動車の後面には、夜間にその後方150メートルの距離から走行用前照灯で照射した場合にその反射光を照射位置から確認できる赤色の後部反射器を備えなければならない。
  • 自動車は、告示で定める方法により測定した場合において、長さ(セミトレーラにあっては、連結装置中心から当該セミトレーラの後端までの水平距離)12メートル、幅2.5メートル、高さ4.1メートルを超えてはならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1と3です。

<解説>

1 .正しい

火薬類(省令に掲げる数量以下のものを除く。)を運送する自動車、指定数量以上の高圧ガス(可燃性ガス及び酸素に限る。)を運送する自動車及び危険物の規制に関する政令に掲げる指定数量以上の危険物を運送する自動車には、消火器を備えなければならない。(被牽引自動車の場合を除く。)

→道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号)(消火器)第四十七条 (以下抜粋)

「次に掲げる自動車には、消火器を備えなければならない。

 火薬類(第五十一条各号に掲げる数量以下のものを除く。)を運送する自動車(被牽けん引自動車を除く。)

 危険物の規制に関する政令(昭和三十四年政令第三百六号)別表第三に掲げる指定数量以上の危険物を運送する自動車(被牽けん引自動車を除く。)」

上記の通り定められているため、正しいです。

2 .誤り

自動車に備えなければならない後写鏡は、取付部付近の自動車の最外側より突出している部分の最下部が地上2.0メートル以下のものは、当該部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝できる構造でなければならない。

→道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(後写鏡等)別添79 衝撃緩和式後写鏡の技術基準 1. 適用範囲(以下抜粋)

「この技術基準は、カタピラ及びそりを有する軽自動車に備える後写鏡であって取付部付近の自動車の最外側より突出している部分の最下部が地上1.8m以下のもの(保安基準 第44条第5項の鏡その他の装置について準用する場合を含む。)に適用する。」

上記の通り定められているため、誤りです。

3 .正しい

自動車の後面には、夜間にその後方150メートルの距離から走行用前照灯で照射した場合にその反射光を照射位置から確認できる赤色の後部反射器を備えなければならない。

→道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 (後部反射器)第132条(以下抜粋)

「三 後部反射器は、夜間にその後方150mの距離から走行用前照灯で照射した場合にその

反射光を照射位置から確認できるものであること。この場合において、後部反射器の

反射部の大きさが10cm2以上であるものは、この基準に適合するものとする。

四 後部反射器による反射光の色は、赤色であること。」

上記の通り定められているため正しいです。

4 .誤り

自動車は、告示で定める方法により測定した場合において、長さ(セミトレーラにあっては、連結装置中心から当該セミトレーラの後端までの水平距離)12メートル、幅2.5メートル、高さ4.1メートルを超えてはならない。

→道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号)第二章 自動車の保安基準(長さ、幅及び高さ)第二条(以下抜粋)

 自動車は、告示で定める方法により測定した場合において、長さ(セミトレーラにあつては、連結装置中心から当該セミトレーラの後端までの水平距離)十二メートル(セミトレーラのうち告示で定めるものにあつては、十三メートル)、幅二・五メートル高さ三・八メートルを超えてはならない。」

上記の通り定められております。よって高さ4.1メートルが誤りです。

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02

①正しいです。

 危険物を輸送する際は、指定数量に合わせた消火器の搭載が必要となります。

②誤りです。

 後写鏡(バックミラー)は自動車から突出している部分に最下部が地上1.8m以下のものは歩行者に接触した際に衝撃を緩衝できる構造でなければなりません。

 →人に当たることを想定した場合を考えてみると覚えやすいと思います。

③正しいです。

 後部反射鏡は夜間に150mの距離から確認ができることが基準となります。

④誤りです。

 自動車は告示で定める方法により測定した場合において

 長さ・・・12m

 幅・・・・2.5m

 高さ・・・3.8mを超えてはなりません。

 ※セミトレーラーについては連結装置中心部からセミトレーラーの後ろまでの距離を指します。 

 

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03

道路運送車両法の保安基準に関して、問題を見ながら解説します。

選択肢1. 火薬類(省令に掲げる数量以下のものを除く。)を運送する自動車、指定数量以上の高圧ガス(可燃性ガス及び酸素に限る。)を運送する自動車及び危険物の規制に関する政令に掲げる指定数量以上の危険物を運送する自動車には、消火器を備えなければならない。(被牽引自動車の場合を除く。)

正しいです。

指定数量以上の危険物を運送する際は、消化器を備えなければいけません。

選択肢2. 自動車に備えなければならない後写鏡は、取付部付近の自動車の最外側より突出している部分の最下部が地上2.0メートル以下のものは、当該部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝できる構造でなければならない。

誤りです。

2メートルではなく、1.8メートルです。

選択肢3. 自動車の後面には、夜間にその後方150メートルの距離から走行用前照灯で照射した場合にその反射光を照射位置から確認できる赤色の後部反射器を備えなければならない。

正しいです。

150は数字を入れ替えて出題されるので、覚えておきましょう。

選択肢4. 自動車は、告示で定める方法により測定した場合において、長さ(セミトレーラにあっては、連結装置中心から当該セミトレーラの後端までの水平距離)12メートル、幅2.5メートル、高さ4.1メートルを超えてはならない。

誤りです。

3.8メートルを超えてはいけません

まとめ

道路運送車両法の保安基準に関して、よく認識しておきましょう。

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