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管理栄養士の過去問 第24回 臨床栄養学 問139

問題

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非代償期の肝硬変についての記述である。正しいのはどれか。
   1 .
フェニルアラニンを補給する。
   2 .
食道静脈瘤の原因は、門脈圧の低下である。
   3 .
フィッシャー比が上昇する。
   4 .
高アンモニア血症では、水分制限を行なう。
   5 .
低血糖予防のために、夜間食を加える。
( 第24回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問139 )
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この過去問の解説 (3件)

8
1.肝硬変の非代償期には、アミノ酸代謝異常に対して分岐差アミノ酸(BCAA,ロイシン、イソロイシン、バリン)の豊富な栄養製剤を利用する。芳香族アミノ酸の血中濃度は増加する。フェニルアラニンは芳香族アミノ酸なので誤。

2.肝組織が硬化すると門脈圧が上昇し側副血行路が発達する。このとき食道静脈瘤、腹壁静脈怒張などが起こるので誤。

3.フィッシャー比とは分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸の割合。フィッシャー比は低下するので誤。

4.高アンモニア血症には低たんぱく食、比較的低繊維食を行う。便秘や脱水に留意し、水分制限は行わないので誤。浮腫や腹水には水分制限を行う。

5.早朝空腹時に低血糖を起こす可能性がある場合、夜間食を摂るとよいので正。

よって正解は、5.となる。

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2
正解は 5 です。

1…非代償期には、ロイシン・イソロイシン・バリンといった分岐鎖アミノ酸(BCAA)を補給します。フェニルアラニンは芳香族アミノ酸(AAA)の一つで、肝でのアミノ酸処理能の低下により、芳香族アミノ酸の血中濃度は上昇します。一方、分岐鎖アミノ酸(BCAA)は肝ではなく筋肉や脂肪組織で代謝されるため、肝臓で芳香族アミノ酸が代謝できない分、BCAAの代謝量は増加し、血中濃度が低下するので、BCAAを補給する必要があります。

2…食道静脈瘤の原因は、門脈圧の上昇です。肝機能の低下により血液が本来通らない側副血行路にも流れてしまい、門脈に流れる血流量が増加し、血圧が上昇します。

3…フィッシャー比は、BCAA/AAAの式で求めます。1の解説の通り、AAAの血中濃度は上昇し、BCAAの血中濃度は低下するので、フィッシャー比は低下します。

4…肝機能の低下によってアンモニアの分解能が低下し、体内にアンモニアがたまってしまう状態を高アンモニア血症といい、肝性脳症の主な原因と言われています。高アンモニア血症では水分制限を行う必要はなく、腹水の治療として行います。

5…非代償期では肝臓にグリコーゲンを蓄える力が減少しており、低血糖状態になる場合が多くあります。そのため、消化が良く、エネルギーになりやすい夜食を200kcal程度を目安に摂取してもらう必要があります。

2
正解は 5 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.フェニルアラニンは芳香族アミノ酸なので、制限します。

2.門脈圧が上昇することで食道静脈瘤の原因となります。

3.フィッシャー比は分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸を示したもので、非代償期の肝硬変では低下します。

4.高アンモニア血症では低たんぱく食とします。

5.正しい記載です。肝臓に貯蔵するグリコーゲン量が低下するので、低血糖を起こさないために夜間食を行います。

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