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管理栄養士の過去問 第24回 臨床栄養学 問148

問題

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小児期疾患の治療に関する記述である。正しいのはどれか。
   1 .
乳児下痢症の重症例では、水分補給を制限する。
   2 .
1型糖尿病では、脂肪エネルギー比率を15%以下とする。
   3 .
周期性嘔吐症では、嘔吐が停止後、高脂肪食とする。
   4 .
ホモシスチン尿症では、低メチオニンミルクを与える。
   5 .
尿素サイクル異常症では、低エネルギー食とする。
( 第24回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問148 )
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この過去問の解説 (3件)

3
正解は 4 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.乳児下痢症では脱水になりやすいので、水分制限をしてはいけません。

2.1型糖尿病の脂肪エネルギー比率は20~25%未満です。

3.周期性嘔吐症では高脂肪食は逆効果となる。

4.正しい記載です。メチオニンを制限してホモシスチンの蓄積を防ぎます。

5.尿素サイクル異常症では、たんぱく制限が行われます。

付箋メモを残すことが出来ます。
2
正解は 4 です。

1…下痢によって水分が排泄されてしまい脱水状態となるため、水分は十分に補給します。

2…1型糖尿病では、脂肪エネルギー比率を20~25%とします。日本人の食事摂取基準と同等のエネルギー量をとることを考慮しながら、炭水化物エネルギー比率は50~55%、たんぱく質エネルギー比率は15~20%とします。

3…周期性嘔吐症では、脂質代謝が亢進し、血中・尿中にケトン体が増加してしまいます。そのため、高脂肪食を提供すると、さらにケトン体産生が亢進してしまうので間違いです。吐き気がおさまるまで基本的には絶食とし、ケトーシスを伴うため、ブドウ糖の経静脈的投与や服薬が行われます。ケトーシスの改善がみられてから、高炭水化物・易消化、低脂肪の食事療法へ移行します。

4…尿中にホモシスチンが増加する疾患です。メチオニンからシスチンに代謝される過程で、ホモシステインからシスタチオニンへの転換を触媒するシスタチオニンβ合成酵素が欠損することにより、ホモシステインの代謝物であるホモシスチンが蓄積します。これを防ぐため、低メチオニンミルクを補給します。

5…尿素サイクル異常症では、低たんぱく質食を提供することで、高アンモニア血症を防ぎます。

0
1.乳児下痢症で下痢の程度が中等度以上の場合、脱水の影響を極力抑えるために頸静脈栄養による水・電解質管理が行われる。よって誤。

2.小児の1型糖尿病では、総エネルギーの50%を炭水化物、20%をたんぱく質、30%を脂質とするので誤。きびしい食事制限により発育成長を阻止しないよう考慮が必要。

3.周期性嘔吐症とは、ストレス、過労、感染などを誘因として突然に発症する嘔気、嘔吐を呈する症候群。嘔吐をする時期は糖を糖を加えた輸液によりケトーシスの改善がはかられる。嘔吐やケトーシスが回復したら輸液から経口食へと移行。十分な水分、適度の糖分を補給する。炭水化物性の食品を主とする、少量頻回の流動食から回復の度合いに応じて軟食、常食へと移行する。よって誤。

4.ホモシスチン尿症は尿中にホモシスチンが増加する疾患。生後6か月頃まではメチオニン除去、シスチン添加の特殊ミルクにより治療をおこない、血中メチオニン濃度をコントロールする。よって正。

5.尿素サイクル異常症とは、尿素サイクルを構成する酵素の異常により、アンモニアの代謝が障害され、高アンモニア血症となること。アンモニアの発生を最小限にするため、高エネルギーで低たんぱく食とするので誤。

よって正解は4.となる。

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