管理栄養士の過去問
第28回
応用栄養学 問98

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問題

第28回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問98 (訂正依頼・報告はこちら)

日本人の食事摂取基準(2010年版)において、小児の目標量(DG)が策定されている項目である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • カリウム
  • 食物繊維
  • 飽和脂肪酸
  • コレステロール
  • 脂肪エネルギー比率

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

日本人の食事摂取基準(2010年版)において、目標量(DG)は、生活習慣病の一次予防を目的として策定されている指標です。
小児については、根拠となり得る十分なデータを得ることが難しいが、生活習慣病は小児期からの予防が重要であるとの観点から、脂質(%エネルギー)、炭水化物(%エネルギー)、ナトリウムについて目標量が示されています。

1、 小児のカリウムの目標量は示されていません。
※日本人の食事摂取基準(2015年版)では、新たに小児のカリウムの目標量が策定されます。

2、 小児の食物繊維の目標量は示されていません。
※日本人の食事摂取基準(2015年版)では、新たに小児の食物繊維の目標量が策定されます。

3、 飽和脂肪酸は、小児においても動脈硬化性疾患との関連が報告されていますが、十分なエビデンスが得られていないため、策定には至っていません。(日本人の食事摂取基準(2020年版)では、新たに3歳以上の飽和脂肪酸の目標量が策定されました。)

4、 コレステロールの目標量が策定されているのは18歳以上の成人です。
※日本人の食事摂取基準(2015年版)では、コレステロールの目標量は策定されていません。

5、 小児の脂肪エネルギー比率は、20以上30未満と示されています。

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02

正解は 5 です。

応用栄養学/成長期(幼児期、学童期、思春期)からの出題です。
なお、現在使用されているのは「日本人の食事摂取基準(2015年版)」です。

出題当時の正解は 5 の脂肪エネルギー比率でしたが、2015年版では食物繊維について6歳以上で目標量が設定されています。またカリウムについても6歳以上について算定されています。

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03

正解は 5 です。


1 6歳以上のカリウム摂取量の目標量は、2015年版において設定されました。

2 6歳以上の食物繊維摂取量の目標量は、2015年版において設定されました。

3 飽和脂肪酸の目標量は、エビデンスが不足しているため設定されていません。(2020年版において3歳以上の飽和脂肪酸の目標量が設定されました。)

4 コレステロールの目標量は2010年版においては18歳以上の成人で男性750mg未満、女性600mg未満と設定されていました。
しかし、食事性のコレステロールが直接血中のコレステロール増加につながるわけではないことが判明したため、2015年版より目標値がなくなりました。

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