管理栄養士の過去問
第28回
臨床栄養学 問137
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問題
第28回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問137 (訂正依頼・報告はこちら)
55歳、男性。身長170cm、体重80kg(標準体重63.6kg)、BMI27.7kg/m2、血圧152/86mmHg、持続性たんぱく尿を呈し、糖尿病腎症第3期Bと診断された。この患者の栄養基準に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- エネルギー:1,400kcal/日------- たんぱく質70g/日
- エネルギー:1,400kcal/日------- たんぱく質50g/日
- エネルギー:1,800kcal/日------- たんぱく質70g/日
- エネルギー:1,200kcal/日------- たんぱく質50g/日
- エネルギー:1,800kcal/日------- たんぱく質50g/日
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この過去問の解説 (3件)
01
糖尿病腎症第3期Bと診断されているため、エネルギー量は30〜35×標準体重、たんぱく質は0.8〜1.0×標準体重で求められます。
エネルギー:30〜35×63.6=1908〜2226kcal/日
たんぱく質:0.8〜1.0×63.6=50.88〜63.6kcal/日
よって解の中で一番近いものは5だと考えられます。
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02
エネルギー摂取量は標準体重1kgあたり25~35kcal、たんぱく質摂取量は標準体重1kgあたり0.8~1.0gとします。
よって、エネルギー:63.6×25=1590
63.6×35=2226
たんぱく質:63.6×0.8=50.88
63.6×1.0=63.6
この範囲に入るものを選択肢から選ぶと、5が正解です。
なお、2013年12月に糖尿病性腎症病期分類の改定が行われ、第3期のAとB(顕正腎症前期・後期)の区分がなくなりました。
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03
肥満と高血圧を合併した糖尿病腎症患者であることがわかります。
エネルギーは、1,200kcalで標準体重あたり18kcal、1,400kcalで標準体重あたり22kcal、1,800kcalで標準体重あたり28kcalとなります。
肥満ではありますが、腎症ではエネルギーによるたんぱく質節約効果があるため、エネルギーは、1,800kcal/日が適切といえます。
第3期Bのたんぱく質は、0.8~1.0ℊ/㎏標準体重のため、
0.8~1.0×63.6=50.9~63.6
=50ℊ/日となります。
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