管理栄養士の過去問
第27回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問33
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
代謝に関係するホルモン・サイトカインに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- アドレナリンは、脂肪細胞での脂肪合成を促進する。
- TNF-α(腫瘍壊死因子α)は、インスリンの作用を増強する。
- レプチンは、エネルギー消費を抑制する。
- インクレチンは、インスリン分泌を促進する。
- アディポネクチンは、インスリンの作用を減弱する。
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この過去問の解説 (4件)
01
【4.インクレチンは、インスリン分泌を促進する。】です。
インクレチンは十二指腸の粘膜から分泌されるホルモンで、膵臓のランゲルハンス島β細胞に作用し、インスリン分泌を促進します。
1.アドレナリンは、脂肪細胞でのトリグリセリドの分解を促進します。他に、肝臓のグリコーゲン分解を促進して、血糖値を上昇させる作用もあります。
2.TNF-α(腫瘍壊死因子α)は、インスリン作用を抑制します。
3.レプチンは、脂肪細胞から分泌され視床下部に働いて食欲を抑制し、交感神経を興奮させ、エネルギーを消費を促進します。
5.アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌され、インスリン抵抗性を改善することにより動脈硬化症を抑制します。
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02
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/栄養障害とチア者疾患からの出題です。
1.アドレナリンは脂肪細胞での脂肪分解を促進する、副腎髄質ホルモンです。
2.TNF-αは、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインの一つで、インスリンの作用を低下させます。
3.レプチンはエネルギーの消費を亢進します。
4.正しい記載です。インクレチンは消化管ホルモンの一つで、小腸から分泌され食事摂取によりインスリン分泌を促進します。
5.アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインの一つで、インスリンの作用を強めます。
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03
2、インスリン抵抗性をもたらすとされています。
3、レプチンは食欲を抑制します。
5、インスリンの感受性を上げる作用があります。
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04
インクレチンは小腸から分泌される消化管ホルモンです。
血糖値が上昇した際にインスリンの分泌を促進し、血糖値を下げます。
以下、詳細の説明です。
1.アドレナリンは、脂肪細胞での脂肪分解を促進します。
また、肝グリコーゲンの分解促進などの作用もあります。
2.TNF-α(腫瘍壊死因子α)は、インスリンの作用を抑制します。
TNF-α(腫瘍壊死因子α)はサイトカインの一種です。
脂肪細胞から血液中に分泌され、インスリン抵抗性を引き起こします。
3.レプチンは、エネルギー消費を増大させます。
レプチンとは、成熟した脂肪細胞から分泌される物質です。
視床下部を刺激して、強力な摂食抑制作用をもたらすとともに、エネルギー消費を増大させる働きがあります。
5.アディポネクチンは、体脂肪を燃焼させ、血糖を減らす作用があります。
レプチン同様、脂肪細胞から分泌されます。
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