管理栄養士の過去問
第27回
食べ物と健康 問74

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

肉類の調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • ヒレ肉は、短時間の加熱調理より長時間の煮込み料理に適する。
  • 豚脂は、牛脂よりも融け始める温度が高い。
  • 肉をしょうが汁に浸漬すると、プロテアーゼの作用により軟化する。
  • 豚ロース肉のエネルギー減少率は、ゆでがフライパン焼きよりも小さい。
  • 肉を長時間加水加熱すると、筋原線維たんぱく質がゼラチンとなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

食べ物と健康/食事設計と栄養・調理からの出題です。

1.ヒレ肉は肉基質たんぱく質の少ないやわらかい肉なので、煮込みのようなものよりも短時間の乾式加熱調理に向いています。

2.豚脂の融点は33~45℃くらい、牛脂の融点は40~50℃くらいと、豚脂の方が低い温度で融け始めます。

3.正しい記載です。しょうがにはたんぱく質分解酵素が含まれているため、肉がやわらかくなります。

4.一般に焼く操作よりもゆでる操作の方がエネルギーの減少量は高くなると考えられます。

5.ゼラチンとなるのは肉基質たんぱく質ですので、筋原線維たんぱく質を長時間調理してもゼラチンとはなりません。

参考になった数13

02

正解は 3 です。

1:ヒレ肉は、やわらかく脂肪が少ないため、短時間の加熱調理に適しています。

2:豚脂は、牛脂よりも融け始める温度(融点)が低いです。豚脂の融点は28~46℃、牛脂は40~50℃です。

4:豚ロース肉のエネルギー減少率は、ゆでがフライパン焼きよりも大きいです。調理操作として、フライパン焼きよりもゆでる方が成分の溶出が多いです。よって、脂身の多い豚ロースは、ゆでることにより脂質がたくさん溶出し、エネルギー減少率が大きくなります。

5:肉を長時間加水加熱すると、肉基質たんぱく質(コラーゲン)がゼラチンとなります。

参考になった数4

03

1.ヒレ肉は、長時間の煮込み料理より短時間の加熱調理に適しています。
ヒレ肉には結合組織が少ないためです。

2.豚脂は、牛脂よりも融け始める温度が低いです。

3.たんぱく質の分解酵素であるプロテアーゼの作用により、肉のたんぱく質が分解され、軟化します。
よって、正しい答えとなります。

4.豚ロース肉のエネルギー源少量は、ゆでがフライパン焼きより大きいです。

5.肉を長時間加水加熱すると、肉基質たんぱく質(コラーゲン)がゼラチンとなります。

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