管理栄養士の過去問
第27回
応用栄養学 問104
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第27回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問104 (訂正依頼・報告はこちら)
高温環境によって脱水が生じた時の身体の変化である。正しいのはどれか。2つ選べ。
- 甲状腺機能は亢進する。
- 循環血液量は増加する。
- バソプレシンの分泌は低下する。
- アルドステロンの分泌は亢進する。
- 心拍数は増加する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
・視床下部の冷中枢が副交感神経を刺激し、皮膚血管の拡張、発汗の増加、呼吸亢進などにより放熱が促進。
・副交感神経系が興奮し、肝臓での熱産生を抑制する。
・脳下垂体前葉から分泌される副腎皮質刺激ホルモンを介して副腎皮質ホルモンの分泌が高まり体内のNA+貯留に働く。脳下垂体効用からは抗利尿ホルモンの分泌が促進。よって体内の水分が維持される。
1. 産熱を抑制したいので甲状腺ホルモンは低下します。甲状腺機能は低下するため誤となります。
2. 循環血液量は脱水で水分が不足し、減少するため誤となります。
3. バソプレシンは、「抗利尿ホルモン」で、脱水により尿の排出を抑制しなければならないので、バソプレシン(抗利尿ホルモン)は上昇します。よって誤となります。
4. アルドステロンによって腎臓におけるナトリウムの再吸収が促進されます。脱水時には、循環血液量を増加させるため、アルドステロンの分泌が更新するので正となります。
5. 高温環境における脱水時には、放熱のため呼吸亢進が起こり、心拍数は増加するため、正となります。
よって正解は、4.と5. となります。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
02
1:脱水により、特に甲状腺機能が亢進することはありません。
2:循環血液量は、脱水に伴い低下します。
3:バソプレシンの分泌は増加します。
脳下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンのバソプレシンは、尿細管における水の再吸収を促進し、尿量を減少させます。
4:循環血液量を確保するため、アルドステロンのの分泌は亢進し、ナトリウムの再吸収が促進されます。
5:少ない血液量で必要な成分を運搬しようとするため、心拍数は増加します。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
03
1:甲状腺機能が亢進するのは低温環境です。
2:高温環境では脱水が生じ、循環血流量は減少します。
3:パソプレシンは発汗や脱水によって体内の水分が不足し、血漿浸透圧が上昇したときに分泌されるホルモンですので、高温環境では分泌が亢進します。
4:記載の通りです。アルドステロンはナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進するホルモンです。
5:記載の通りです。
応用栄養学/環境と栄養からの出題です。
高温の環境下では、体温上昇が起こり、副交感神経系が刺激されるので、熱放散の促進や熱産生の抑制が起こります。これにより、皮膚血管の拡張・発汗・エネルギー代謝の抑制といった生体反応が見られます。
発汗では体液量が減少するためアルドステロンが分泌され、体内へ水分を溜め込もうとします。また抗利尿ホルモンであるパソプレシンの分泌も増加します。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問103)へ
第27回問題一覧
次の問題(問105)へ