管理栄養士の過去問
第27回
臨床栄養学 問121

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

医療と臨床栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 患者への説明と同意をノーマリゼーションという。
  • 居宅療養管理指導は、介護保険制度のもとで行われる。
  • 患者が栄養指導を受ける権利をセカンド・オピニオンという。
  • 入院時食事療養費は、入院基本料に含まれる。
  • 後期高齢者医療制度は、65歳以上が対象である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

1:患者への説明と同意は、インフォームドコンセントといいます。
ノーマリゼーションとは、障害者(高齢者を含む)が施設等に隔離されるのではなく、他の人たちと共に生活できる社会がノーマル(正常)であるという、福祉の基本理念のことです。

3:患者が栄養指導を受ける権利については、特別な名称はありません。
セカンド・オピニオンとは、診断内容や治療方法について、主治医以外の意見も聞くことを指します。主治医に頼りっきりではなく、患者自身が適切な治療方法を選択できるようにするための手段です。

4:入院時食事療養費は、入院基本料に含まれません。
入院基本料とは、医学管理料(診察料)・看護料・入院環境料(室料)を指します。

5:後期高齢者医療制度は、75歳以上が対象です。

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02

1. 患者への説明と同意は「インフォームド・コンセント」と言います。患者が医師等から診療内容などについて十分な説明を受け理解した上で、患者自身が同意し、最終的な治療方法を選択することです。
「ノーマライゼーション」とは、障害者が一般市民と同様の普通の生活・権利などが保障されるように環境整備を目指す理念のことを言います。よって誤となります。

2. 居宅療養管理指導とは、医師や看護師などが定期的に患者の自宅を訪問し、医療器具や病状の管理などの往診を行うことで、介護保険制度のもとで行われているため正となります。

3. 「セカンド・オピニオン」とは、診断や治療方針について主治医以外の意見を聞くことを言います。よって誤となります。

4. 入院基本料は、入院時医学管理料、看護料、入院環境料のことを言うので誤となります。入院時食事療養費は含まれていないので誤となります。

5. 後期高齢者医療制度は75歳以上(ただし寝たきり等の場合は65歳以上)の方が加入する独立した医療制度です。よって誤となります。

よって正解は、2.となります。

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03

正解は 2 です。

臨床栄養学/臨床栄養の概念からの出題です。

1:「患者への説明と同意」は、インフォームド・コンセントです。ノーマリゼーションとは、社会的弱者が疎外されることなく社会の一員として生活できる社会を正常な姿であるとする考え方のことです。

2:文章の通りです。

3:患者が栄養指導を受ける権利については、リスボン宣言のなかで「健康教育を受ける権利」として提言されています。

4:入院基本料に含まれるのは入院の際に行われる基本的な費用であって、入院時食事療養費は含まれません。

5:後期高齢者医療制度の対象年齢は75歳以上です。65歳以上75歳未満であっても、一定の障害があれば認定される場合もあります。

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