管理栄養士の過去問
第27回
臨床栄養学 問140

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第27回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問140 (訂正依頼・報告はこちら)

55歳、女性、主婦。身長160 cm、体重60 kg、BMI 23.4 kg/m2。血圧160/100 mmHg、糸球体濾過量(GFR)95 mL/分/1.73m2、尿たんぱく量0.8g/日であった。この患者の栄養基準の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。(それぞれの単位は、エネルギー:kcal/kg標準体重/日、たんぱく質:g/kg標準体重/日、食塩:g/日とする。)
  • エネルギー:40    たんぱく質:0.6    食塩:7.5
  • エネルギー:30    たんぱく質:1.0    食塩:7.5
  • エネルギー:40    たんぱく質:1.0    食塩:5.0
  • エネルギー:30    たんぱく質:0.6    食塩:5.0
  • エネルギー:30    たんぱく質:1.0    食塩:5.0

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

問題文より、高血圧であること、及び尿たんぱくが陽性であることがわかります(GFRは基準値内)。
以上のことから、CKD(慢性腎臓病)診療ガイドを参考に栄養基準を導き出します。
エネルギーは、特にやせているわけではないので、基準値内の30を選択します。たんぱく質は、尿たんぱくの有無ではなくGFRで区分けされており、GFR60以上はたんぱく質制限を行う必要はないため、1.0を選択します。食塩は、高血圧のため5.0を選択します。

参考になった数21

02

血圧が中等症高血圧の収縮期血圧160~179mmHg拡張期血圧100~109mmHgの範囲内であることから中等症高血圧ということがわかります。

糸球体濾過値が50ml/分以上、たんぱく尿が陽性であることから慢性腎不全の第1期であることがわかります。

たんぱく制限をすると、エネルギー不足になりやすいので、エネルギーは30~35kcal/標準体重kg/日とします。特に痩せているというわけではないので30kcal/標準体重kg/日とします。

糸球体濾過量が50ml/分以上の第1期は、たんぱく質の制限はしないので1.0~1.2g/標準体重kgを用いて1.0g/kgとします。

食塩は高血圧であるので6g以下とします。

よって正解は、5. となります。


参考になった数6

03

正解は 5 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

糸球体濾過量と尿たんぱく量からCKD(慢性腎臓病)、ステージG1であることがわかります。また高血圧も呈しています。
この場合、エネルギー量は健常者と同程度で良く、25~35kcal/kg標準体重/日、たんぱく質は過剰摂取にならないように注意が必要で、食塩は6g/日未満となります。そのためこれに該当する 5 が正解となります。

参考になった数3