管理栄養士の過去問
第27回
公衆栄養学 問152
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問152 (訂正依頼・報告はこちら)
21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)の栄養・食生活の項目の中で、最終評価で改善がみられたものである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 適正体重を維持している人の割合
- 朝食を欠食する人の割合
- メタボリックシンドロームを認知している国民の割合
- 野菜の摂取量
- カルシウムに富む食品の摂取量
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この過去問の解説 (3件)
01
公衆栄養学/健康・栄養問題の現状と課題からの出題です。
1:適正体重を維持している人の割合は最終評価でC(変わらない)でした。
2:朝食を欠食する人の割合は、最終評価でD(悪化している)でした。
3:目標値80%以上に対し、92.7%となり、達成されました。
4:野菜の摂取量については最終評価でC(変わらない)でした。
5:カルシウムに富む食品の摂取量は最終評価でD(悪化している)でした。
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02
健康日本21は、2010年を目途に、国民の健康寿命の延伸等を実現するべく始まった取り組みです。
2005年に中間評価、2010年に最終評価を行い、その結果を以降の健康づくり運動に反映させることとしています。
各項目の達成状況の評価は5つに分類されています。
A:目標値に達した
B:目標値に達していないが改善傾向にある
C:変わらない
D:悪化している
E:評価困難
1:適正体重を維持している人の割合は「変わらない」
2:朝食を欠食する人の割合は「悪化している」
4:野菜の摂取量は「変わらない」
5:カルシウムに富む食品の摂取量は「悪化している」
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03
一次予防によって健康寿命を延ばすことを最大の目的に①栄養・食生活、②身体活動・運動、③休養・こころの健康づくり、④たばこ、⑤アルコール、⑥歯の健康、⑦糖尿病、⑧循環器病、⑨がんの9つの分野について具体的な目標値を設定し、5年ごとに評価をします。
1. 適正体重を維持している人の割合は、C「変わらない」であったので誤となります。40~60歳代女性の肥満者の割合は目標に向けて改善し、20~60歳代男性の肥満者の割合は増加したが、平成12年以降の肥満者の増加傾向は鈍化しています。
2. 朝食を欠食している人の割合は、D「悪化している」となっており誤となります。20歳代男性の割合は変わらないが30%を超えていて、30歳代の割合は悪化しています。
3. メタボリックシンドロームを認知している国民の割合は、目標80%以上に対し、92.7%とA「目標値に達成している」とあるので正となります。
4. 野菜摂取量は、C「変わらない」ので誤となります。平成9年では292g、平成21年では295gとほとんど変わっておらず、目標の350g以上も達成できていません。
5. カルシウムに富む食品の摂取量は、D「悪化している」となっており誤となります。緑黄色野菜は変わりませんが、牛乳・乳製品、豆類の摂取量は減少しています。
よって正解は、3. となります。
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