管理栄養士の過去問
第27回
公衆栄養学 問162
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問162 (訂正依頼・報告はこちら)
食事調査における、栄養素摂取量のエネルギー調整に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 総エネルギー摂取量の影響を考慮した評価法である。
- PFCバランスは、残差法によるエネルギー調整値である。
- 過小申告の程度を判断するのに有効である。
- 密度法によるエネルギー調整値は、観察集団のエネルギー摂取量の平均値によって異なる。
- 密度法によるエネルギー調整値は、観察集団の栄養素摂取量の平均値から算出する。
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この過去問の解説 (3件)
01
栄養素摂取量のエネルギー調整は、栄養素摂取量と疾病との関係を
調べる際に行われるものです。
各栄養素の摂取量をエネルギー摂取量に対しての
相対量として表現することを指します。
その方法として、①栄養素密度法、②残差法、などがあります。
①栄養素密度法
ある栄養素の摂取量をエネルギー摂取量で割って表現する方法です。
たんぱく質、脂質、炭水化物はPFC比率で表現し、
そのほかの栄養素は1000kcalあたりで表現することが多いです。
②残差法
線形回帰分析を用いた方法で、栄養素密度法よりも
総エネルギー摂取量の影響を取り除くことができます。
以下、詳細の説明です。
1.○
ある栄養素と疾病との関係を調べるにあたり、
総エネルギー摂取量の影響を取り除くのが栄養素摂取量のエネルギー調整です。
2.×
PFCバランスは、栄養素密度法によるエネルギー調整値です。
3.×
栄養素摂取量のエネルギー調整は過小申告の程度を判断するものではありません。
過少申告の判断をするには、血液検査や尿検査が有効です。
4.×
密度法ではなく、残差法によるエネルギー調整値は、
観察集団のエネルギー摂取量の平均値によって異なります。
5.×
密度法ではなく、残差法によるエネルギー調整値は、
観察集団の栄養素摂取量の平均値から算出します。
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02
1:食事調査におけるエネルギー調整とは、各個人の栄養素摂取量の差を比較するにあたり、そもそもの食事量である総エネルギー摂取量を、同程度に調整してから比較することを指します。
2:PFCバランスは、密度法によるエネルギー調整値です。
密度法とは、総エネルギー摂取量における各栄養素の摂取割合を求める方法です。
3:過小申告の程度を判断するのには、ごまかしのきかない血液検査などを行います。
4:密度法ではなく残差法によるエネルギー調整値は、観察集団のエネルギー摂取量の平均値によって異なります。
5:密度法ではなく残差法によるエネルギー調整値は、観察集団の栄養素摂取量の平均値から算出します。
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03
食事調査における栄養素摂取量のエネルギー調査では総エネルギー摂取量の影響を考慮した評価方法です。
2.PFCバランスは、密度法によるエネルギー調整値です。密度法とは、総エネルギー摂取量に対するそれぞれの栄養素が占める割合を求める方法です。
3.過少申告の程度を判断するためには食事調査の他に、結果をかえることが難しい血液検査などを用います。
4.エネルギー調整値が観察集団のエネルギー摂取量の平均値によって異なる方法は残差法です。
5.エネルギー調整値を観察集団の栄養素摂取量の平均値から算出する方法は残差法です。
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