管理栄養士の過去問
第26回
社会・環境と健康 問2

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

わが国の公衆衛生・予防医学の歴史に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 初めて種痘が行われたのは、明治時代である。
  • 初めて保健所ができたのは、昭和40年代である。
  • 国民皆保険制度が導入されたのは、大正時代である。
  • 初めて「衛生」という言葉が用いられたのは、第二次世界大戦後である。
  • 結核による死亡が激減したのは、昭和20年代である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

1:初めて種痘が行われたのは、寛政時代です。

2:初めて保健所ができたのは、昭和10年代です。
昭和12年に保健所法が制定されたことにより、全国に保健所ができました。

3:国民皆保険制度が導入されたのは、昭和時代です。
昭和36年に、国民皆保険制度が導入されました。

4:初めて「衛生」という言葉が用いられたのは、明治時代です。

5:結核による死亡は、昭和20年の第二次世界大戦後、予防接種などの普及により激減しました。

参考になった数32

02

正解は5.【結核による死亡が激減したのは、昭和20年代である。】です。

以下、詳細の説明です。

1.×
種痘とは、人体の皮膚に痘苗を接種し、天然痘に対する免疫を
与える方法です。
日本では江戸時代に初めて種痘が行われましたが、
種痘が法律によって実施されるようになったのは1909年(明治42)の種痘法の公布以来です。
1979年に天然痘根絶宣言が出されたこと、そして予防接種事故が
あることから、現在は中止されています。

2.×
保健所は保健所法に基づき、1937年(昭和12年)に創設されました。

3.×
国民皆保険制度とは、国民すべてが何らかの医療保険制度に加入し、
病気やけがをした場合に医療給付が得られる制度です。
日本では1958年(昭和33年)に国民健康保険法が制定され、
1961年に国民健康保険事業が始まりました。

4.×
初めて「衛生」という言葉が用いられたのは明治時代です。

5.○
結核とは、結核菌が体の中に入ることによって起こる病気です。
結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、
呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、
身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。
1950年(昭和25年)までは日本人の死因の第1位でしたが、
その後、医療の進歩等により激減しました。

参考になった数7

03

正解:5

結核による死亡が激減したのは昭和20年代です。

1.初めて種痘が行われたのは江戸時代末期です。

2.初めて保健所ができたのは昭和10年代です。昭和12年に保健所法が制定され、保健所ができていきました。

3.国民皆保険制度が導入されたのは昭和36年です。

4.初めて「衛生」という言葉が用いられたのは明治時代です。

参考になった数7