管理栄養士の過去問
第26回
公衆栄養学 問162

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問162 (訂正依頼・報告はこちら)

食事調査における誤差に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 集団の摂取量の系統誤差を小さくするためには、調査日数を増やす。
  • 個人の習慣的摂取量を真の値に近づけるためには、調査日数を増やす。
  • 摂取量による集団内での個人のランクづけは、個人内変動が小さいほど正確である。
  • 集団の摂取量を真の値に近づけるためには、対象の人数を増やす。
  • 集団の摂取量の偶然誤差を小さくするためには、対象の人数を増やす。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.系統誤差には、選択バイアスと情報バイアスがあり、偏った標本からいくら多くのデータを集めても、これらの系統誤差は小さくなりません。
よって、誤った答えは1番です。

2.個人の習慣的な摂取量を知るためには、より多い日程を調査する方が正確なデータを得ることができるので、正しい答えとなります。

3.摂取量の個人内変動とは、同一個人内での摂取量の変動のことです。そのため、個人の習慣的摂取量を測定する際の誤差の原因と考えられ、個人内変動が小さいほど摂取量は真の習慣的摂取量に近くなると考えられています。
よって、正しい答えとなります。

4.食事調査を行う集団の人数が多くなればなるほど、より正確な値を得られるようになるので、正しい答えです。

5.偶然誤差とは、測定を行うごとにみられる、いわゆるばらつきのことなので、これは調査を行う対象の人数を増やすことで小さくすることができます。
よって、正しい答えとなります。

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02

1.× 系統誤差とは偶然ではなく原因があって起こる一定のもので、調査日数を増やしたところで小さくはなりません。

2.○ その通りです。

3.○ 個人内変動とは個人における食事の日差です。

4.○ その通りです。

5.○ 偶然誤差は測定ごとにばらつきのある誤差であり、対象人数を増やすと小さくなります。

よって正解は1です。

参考になった数4

03

1. 系統誤差では、調査日数や調査人数を増やしても、真の値に近づくことはできないので誤となります。調査日数や調査人数を増やし、その平均をとることによって真の値に近づくことができる誤差は偶然誤差といいます。

2. 個人の摂取量を把握したい場合、日間変動は大きな問題となるため、調査日数を増やした方が真の値に近づきます。よって正となります。

3. 個人内変動は、個人の中での摂取量のゆれのことをいいます。個人の中の摂取量のゆれが小さいほど正確であるので正となります。

4. 集団平均値を得たい場合には、調査人数を増やすことで日間変動をある程度解決できるので、正となります。

5. 偶然に生じるばらつきによって生じる測定誤差を偶然誤差とよびます。調査人数や調査日数を増やし、その平均をとることによって真の値に近づくことができるので正となります。

よって正解は、1. となります。

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