管理栄養士の過去問
第25回
社会・環境と健康 問12

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

歯周疾患に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。

  a 喫煙はリスク要因ではない
  b う歯の主な原因の1つである
  c 永久歯喪失の主な原因の1つである
  d 「健康日本21」において予防の目標として定められている。
  • aとd
  • aとb
  • bとc
  • aとc
  • cとd

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この過去問の解説 (3件)

01

a.× 喫煙は歯周疾患のリスク要因の1つです。

b.× う歯(虫歯)の原因は歯周疾患ではありません。虫歯菌や唾液量、砂糖の摂取等です。

c.○ 永久歯喪失の主な原因の1つです。

d.○ 「健康日本21」では成人期歯周病予防の目標として「40、50歳における進行した歯周炎に罹患している者の割合:3割減少」としています。

よって正解は5(cとd)です。

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02

正解は 5 です。

社会・環境と健康/生活習慣(ライフスタイル)の現状と対策からの出題です。

a:喫煙は歯周病疾患のリスク要因となります。

b:う歯とは虫歯菌によって歯のリン酸カルシウムを溶出した状態のことです。これは歯周病の主な原因とは異なります。

c:正しい記載です。

d:正しい記載です。現在の「健康日本21(第二次)」においても、引き続き目標となっています。

よって正しいのはcとdですので、5が正解となります。

参考になった数3

03

正解は5.【cとd】です。

歯周疾患とは、セメント質、歯根膜、歯肉、歯槽骨などの
歯周組織に起こる病気の総称で、歯周病ともよばれます。
主に歯肉炎と歯周炎に大別されます。

以下、詳細の説明です。

a.×
喫煙は歯周疾患のリスク要因の1つです。
たばこのニコチンは歯周疾患をひき起こす細菌(歯周病菌)の発育を促進し、
その病原性を高めます。
また、喫煙は全身の免疫力を低下させ、歯を支えている組織の破壊を助長し、
歯周病菌に感染しやすくなります。
喫煙者は歯周疾患に罹りやすい上に悪化しやすく、
治療しても治りにくいということがわかっています。

b.×
う歯(虫歯)の原因は歯周疾患ではなく、虫歯菌です。
う歯は歯の表面についた歯垢(プラーク)に、虫歯をつくるミュータンス菌が棲みつき、
糖分を栄養にして酸を出します。
この酸が歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、その部分に穴をあけることによりう歯となります。

c.○
歯周疾患は永久歯喪失の主な原因の1つです。
発症しても自覚症状が少ないため、知らないうちに進行していき、
最終的に歯が抜け落ちてしまうことがあります。

d.○
健康日本21では、成人期の歯周病予防の目標を掲げています。
具体的な内容としては、
「40、50歳における進行した歯周炎に罹患している者(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合」
を3割以上減少させるとしています。

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