管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問36

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

消化管ホルモンに関する記述である。正しいのはどれか。
  • ソマトスタチンは、胆のう収縮を促進する。
  • ガストリンは、空腸のS細胞から分泌される。
  • コレシストキニンは、膵酵素の分泌を促進する。
  • インクレチンは、インスリン分泌を抑制する。
  • セクレチンは、胃酸分泌を促進する。

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この過去問の解説 (3件)

01

主な消化管ホルモン
①ガストリン(胃のG細胞より分泌。胃酸分泌促進)
②セクレチン(小腸のS細胞より分泌。胃酸分泌抑制。)
③コレシストキニン(小腸のI細胞より分泌。膵液の分泌促進)
流れで覚えるのが良いでしょう。

1.× ソマトスタチンは、視床下部、膵臓ランゲルハンス島、消化管の内分泌細胞から分泌されます。成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、ガストリン、セクレチン、胃液、胃酸等の分泌を抑制します。

2.× ガストリンは、胃のG細胞から分泌されます。

3.○ コレシストキニンは、膵酵素の分泌を促進します。

4.× インクレチンは、十二指腸から分泌されます。膵臓のランゲルハンス島に作用し、インスリン分泌を促進します。

5.× セクレチンは、胃酸分泌を抑制します。

よって正解は3です。



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02

正解は3.【コレシストキニンは、膵酵素の分泌を促進する。】です。

以下、詳細の説明です。

1.×
ソマトスタチンは成長ホルモンの分泌抑制作用などをもつホルモンです。
視床下部・脳下垂体や膵臓のランゲルハンス島δ(デルタ)細胞
などで産生されます。
胆のう収縮を促進するのはコレシストキニンです。

2.×
ガストリンは、空腸のS細胞ではなく、胃粘膜のG細胞から分泌されます。
代表的な消化管ホルモンの一つで、胃液分泌を促進します。

3.○
コレシストキニンは消化管ホルモンの一つで、十二指腸や空腸のI細胞から分泌されます。
膵腺細胞のホスホリパーゼCを活性化させ、膵酵素を分泌させます。
また、胆嚢を収縮させることで胆汁排出を促進し、
食品中の脂肪分を乳化させて消化しやすくします。

4.×
インクレチンは、インスリン分泌を促進します。
食物摂取後の血糖上昇に応じて腸管から分泌され、
インスリン分泌を促進させるように働く消化管ホルモンの総称です。

5.×
セクレチンは、胃酸分泌を抑制します。
十二指腸粘膜内のセクレチン分泌細胞から分泌される消化管ホルモンの一種です。
胃の内容物が十二指腸に送りこまれると、セクレチンが分泌されて膵臓に作用し、
膵液の分泌を促進します。

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03

正解は 3 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/消化器系からの出題です。

1.胆のう収縮を促進するのはコレシストキニンです。ソマトスタチンはグルカゴンやインスリンの分泌を抑制するホルモンです。

2.ガストリンが分泌されるのは胃の幽門と十二指腸球部にあるG細胞で、空調のS細胞から分泌されるのはセクレチンです。

3.正しい記載です。膵液の分泌促進や胆のう収縮に働きます。

4.インクレチンはインスリンの分泌を促進します。

5.セクレチンは胃酸分泌を抑制します。

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