管理栄養士の過去問
第25回
基礎栄養学 問83

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問83 (訂正依頼・報告はこちら)

たんぱく質とアミノ酸の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
  • たんぱく質の摂取が不足すると、血中トランスフェリン値は上昇する。
  • たんぱく質の代謝回転は、消化管よりも骨格筋の方が速い。
  • 空腹時には、肝臓からのアラニンの放出が増大する。
  • 食事により血糖値が上昇すると、体たんぱく質の合成が抑制される。
  • グルタミンは、小腸に効率良く取り込まれて代謝される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

基礎栄養学/たんぱく質の栄養からの出題です。

1.トランスフェリンは鉄たんぱく質なので、たんぱく質が不足すると値は低下します。

2.代謝回転とは、体たんぱく質が合成と分解で入れ替わることを言います。種々の酵素反応が起こる肝臓や消化管、血液では代謝回転は速く、筋肉などでは遅くなります。

3.空腹時には肝臓で糖新生を行わなくてはならないので、アラニンは筋肉から血中に放出されます。

4.食事によって血糖値が上昇すると、インスリンの働きで体たんぱく質の合成が促進します。

5.正しい記載です。小腸はグルタミンやグルタミン酸を多く代謝します。

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02

正解は、5です。

1:血中トランスフェリンは、鉄と結合して運搬の役割をするたんぱく質です。そのため、たんぱく質の摂取が不足すると血中トランスフェリン値は減少します。

2:たんぱく質の代謝回転は、消化管のほうが骨格筋よりも代の回転が速いです。

3:空腹時には、筋肉からのアラニンの放出が増大します。

4:食事により血糖値が上昇すると、たんぱく質を分解しなくてもエネルギーが確保できるため、体たんぱく質の合成は促進されます。

5:〇

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03

正解は5.【グルタミンは、小腸に効率良く取り込まれて代謝される。】です。

以下、詳細の説明です。

1.×
血中トランスフェリンは、
鉄と結合して鉄を体内の各組織に運搬する働きをするたんぱく質です。
よって、たんぱく質の摂取が不足すると血中トランスフェリン値は減少します。

2.×
たんぱく質の代謝回転とは、タンパク質の合成・分解の回転を指します。
たんぱく質の種類によって回転の速さは異なりますが、
消化管のほうが骨格筋よりもはるかに回転が速いです。

3.×
空腹時には、筋肉からのアラニンの放出が増大し、グルコースに変換されます。

4.×
血糖値が上昇している場合、体たんぱく質の合成は促進されます。
糖質というエネルギー源が十分足りており、
たんぱく質を分解してエネルギー源に変える必要がないためです。

5.○
グルタミンは小腸に取り込まれ、小腸粘膜にて代謝されます。

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