管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問122
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問122 (訂正依頼・報告はこちら)
症状と臨床検査に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 低張性脱水では、血清ナトリウム値が高くなる。
b 溶血性黄疸では、血清間接ビリルビン値が高くなる。
c 感染による発熱では、血清C反応性たんぱく(CRP)値が高くなる。
d 頻回嘔吐では、血清クロール値が高くなる。
a 低張性脱水では、血清ナトリウム値が高くなる。
b 溶血性黄疸では、血清間接ビリルビン値が高くなる。
c 感染による発熱では、血清C反応性たんぱく(CRP)値が高くなる。
d 頻回嘔吐では、血清クロール値が高くなる。
- aとc
- cとd
- aとd
- aとb
- bとc
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
高張性脱水は、水分が多く失われたことで電解質の割合が高くなった状態の脱水です。
B 正解です。間接ビリルビンが上昇するのは、肝臓でのビリルビンの代謝が上手く行われない原因がある場合です。
溶血性貧血は、脾臓で赤血球が過剰に壊され過ぎるため肝臓の処理能力に間に合わず間接ビリルビンが上昇します。
c 正解です。c反応性たんぱく(CRP)は、感染による炎症に伴って上昇します。
D 嘔吐を繰り返すことで体内の電解質が低下するため、クロールは低下します。
参考になった数9
この解説の修正を提案する
02
a.低張性脱水では、血清ナトリウム値は低くなります。低張性脱水とは、塩分欠乏型脱水のことなので塩分つまりナトリウムが欠乏した状態ということです。
b.間接ビリルビンとは、赤血球中のヘモグロビンが分解されたときに生じるビリルビンのことです。よって、溶血性黄疸のとき、血清間接ビリルビン値は高くなります。
正しい答えです。
c.CRP値は炎症のマーカーのことです。炎症性サイトカインの作用により肝臓で合成されます。
よって、感染による発熱(=炎症)の起こっている時には、血清C反応性たんぱく(CRP)値が高くなります。
正しい答えです。
d.頻回嘔吐では、血清クロール値が低くなります。
嘔吐によって胃酸(=HCL)が損失するため、血清クロール値つまりCl値は低くなります。
上記より、正しい選択肢の組合せはbとcです。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
03
a. 体液量の減少した状態を脱水と言い、低張性脱水とは、Na欠乏型の脱水なので血清ナトリウム値は低くなります。よって誤となります。
b.溶血性疾患による黄疸はビリルビン産生過剰で、間接ビリルビンが増加します。ビリルビンはおもに脾臓などの細網内皮系で老廃赤血球のヘモグロビンから造られ(間接ビリルビン)、肝に運ばれ肝細胞中でグルクロン酸抱合され(直接ビリルビン)、胆管を経て腸管に排泄されます。この過程のどこかに障害があると黄疸が起こります。よって正となります。
c. 肺炎球菌の細胞壁にあるC多糖類と反応するたんぱく質であり、炎症のマーカです。発熱は炎症なので正となります。
d. 頻回嘔吐では血清クロール値は低値を示すので誤となります。他に血清クロール値の低値は、低Na血症、呼吸性アシドーシス、Addison病などでみられます。
よって正解は、bとc となります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問121)へ
第25回問題一覧
次の問題(問123)へ