管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問129

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問129 (訂正依頼・報告はこちら)

薬剤の作用と適応に関する記述である。正しいのはどれか。
  • ビグアナイド薬は、インスリン分泌促進作用がある。
  • HMG-CoA還元酵素阻害薬は、Ⅴ型高脂血症に適応がある。
  • カルシウム拮抗薬は、高尿酸血症に適応がある。
  • ステロイド薬は、血糖低下作用がある。
  • α-グルコシダーゼ阻害薬は、食後血糖値の上昇を抑制する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. ビグアナイド薬は、肝臓での糖新生の抑制や小腸での糖吸収の抑制作用があります。
インスリンの分泌促進作用がある薬には、DPP-4阻害薬やGLP-1アナログ注射があります。

2.HMG-CoA還元酵素阻害薬は、コレステロールを合成するHMG-CoA還元酵素を阻害します。
Ⅴ型の脂質異常症は、コレステロールではなく中性脂肪が高いのが特徴であるため有効とは言えません。

3.カルシウムは、筋肉を収縮させるため血管を圧迫します。カルシウム拮抗薬によって血管を拡張することで、血圧の上昇を防ぎます。

4.ステロイド薬には血糖の上昇作用があります。ステロイド薬は糖質コルチコイドであり、強い炎症の抑制作用に加えて糖新生を促進するからです。

5.正解です。α-グルコシターゼは二糖類を分解し単糖にするため血糖上昇に関与しています。

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02

1. ビグアナイド薬は、インスリンの働きをよくしたり、肝臓で糖が新しく作られるのを抑制したり、腸での糖の吸収を抑制します。よって誤となります。

2. HMG-CoA還元酵素阻害薬は、肝臓でのコレステロール合成を抑制することでLDLコレステロールを低下させます。Ⅴ型高脂血症は、カイロミクロン、VLDL、中性脂肪が著増するので適応ではありませんので誤となります。Ⅱ型高脂血症に適応します。

3. カルシウム拮抗薬は血管を拡げて血圧を下げるため高血圧に適応します。よって誤となります。

4. ステロイド薬は、炎症を鎮めたり、アレルギー系の病気で適応します。インスリンの作用を阻害するため血糖値が高くなるので、誤となります。

5. α-グルコシダーゼ阻害薬は、α-グルコシダーゼという糖の消化・吸収を助ける酵素を阻害することで、腸からの糖の吸収を穏やかにします。よって正となります。

よって正解は、5. となります。

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03

1.スルホニル尿素薬は、インスリン分泌促進作用があります。
ビグアナイド薬とは、主に肝臓に作用する糖新生を抑制する薬です。

2.HMG-CoA還元酵素阻害薬は、高コレステロール血症に適応があります。

3.カルシウム拮抗薬は、高血圧症に適応があります。

4.ステロイド薬は、血糖上昇作用があります。ステロイド薬は、糖新生を亢進させます。

5.α-グルコシダーゼ阻害薬は、二糖類の分解を抑制する作用を持っています。つまり、食後血糖値の上昇を抑制するということです。
よって、正しい答えです。

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