管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問130

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問130 (訂正依頼・報告はこちら)

ビタミン・ミネラルの欠乏に関する記述である。正しいのはどれか。
  • 銅 ----------------- 血中好中球数の増加
  • ビタミンD ----- 高カルシウム血症
  • ビタミンK ----- 眼球結膜乾燥症
  • ビタミンC ----- 出血傾向
  • 亜鉛 -------------- 食欲亢進

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この過去問の解説 (3件)

01

1 銅はヘモグロビンの生成を助けているため、不足すると貧血になることがあります。
好中球は、免疫を担当していて細菌感染や細胞が傷害されたときに増加します。

2 ビタミンDは腸管でのカルシウムの再吸収を促進する作用があるため、ビタミンDが不足すると血中カルシウムが減少して低カルシウム血症になります。

3 ビタミンKは、血液凝固因子のⅡⅨⅦⅩの合成過程で補酵素として働きます。よってビタミンKの欠乏で、血液凝固障害になり出血傾向になります。

4 ビタミンCは結合組織であるコラーゲンの精製に関与しているため、不足すると結合組織合成ができず出血傾向になります。

5 亜鉛の欠乏では、味覚障害や創傷の遅延、成長障害、口内炎、食欲の低下などが起こります。

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02

1. 銅の欠乏は、骨や血管の異常、神経・精神発達低下、貧血、白血球減少を引き起こします。よって白血球が減少するということは、好中球数も減少するので誤となります。

2. ビタミンDの欠乏は、乳児ではくる病、成人では骨軟化症があります。よって誤となります。

3. ビタミンKの欠乏は出血傾向がみられます。眼球結膜乾燥症はビタミンAの欠乏でみられるので誤となります。

4. ビタミンCの欠乏は、壊血病や色素沈着がみられます。壊血病とは、ビタミンCの欠乏で、コラーゲン形成が障害され、出血傾向が主症状となる疾患であり、正となります。

5. 亜鉛の欠乏は成長遅延、味覚低下、妊娠異常、免疫力低下、暗順応不全、皮膚炎、うつ状態などがみられます。よって誤となります。

よって正解は、4. となります。

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03

1.銅は欠乏すると、血中好中球数が減少します。

2.ビタミンDは欠乏すると、低カルシウム血症になります。ビタミンDは体内でカルシウムを合成するのに必要なビタミンであるため、欠乏により、子供の場合はくる病、大人の場合は骨軟化症となります。

3.ビタミンKは欠乏すると、血液凝固が遅れます。
眼球結膜乾燥症など目に関する症状は、ビタミンAの欠乏症です。

4.ビタミンCが欠乏すると、出血傾向を示す壊血病になります。
よって、正しい答えです。

5.亜鉛が欠乏すると、味覚障害になります。

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