管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問132

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問132 (訂正依頼・報告はこちら)

高尿酸血症に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。

  a 低用量アスピリンを服用する。
  b 痛風発作時には、尿酸排泄促進薬を服用する。
  c 腎機能のモニタリングをする。
  d 水分摂取を増やす。
  • aとc
  • aとd
  • bとc
  • cとd
  • aとb

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この過去問の解説 (3件)

01

高尿酸血症は血中尿酸値が7.0mg/dlを越えていることで診断します。悪化すると過剰な尿酸が結晶化して腎障害や尿路結石が起こります。

a 低用量アスピリンは鎮痛剤のため痛みがある痛風発作時に使用します。
発作時以外には尿酸排泄を促す尿酸排泄促進薬を使用します。

b 痛風発作時には、鎮痛剤の低用量アスピリンを使用します。

c 正解です。
重症になると腎臓に尿酸が蓄積し腎障害が起こります。(痛風腎)

d 正解です。
水分摂取をしっかり行い、尿酸の排泄を促します。

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02

◎高尿酸血症…尿酸が過剰になった状態で、それが体内に蓄積すると結晶として析出して、急性関節炎発作を起こすことを痛風と言います。

a. 高尿酸血症の治療薬は、尿酸排泄促進薬のプロベネシドやベンズブロマロン、スルフィンピラゾン、尿酸生成阻害薬としてアロプリノールなどを使用します。低用量アスピリンは、血液を固まりにくくして、血栓や塞栓の治療に用いるので誤となります。

b. 痛風発作時は、炎症を抑制するためにコルヒチンを使用するので誤となります。

c. 腎臓に尿酸結晶が析出すると、最悪の場合腎不全が起こる可能性があるため、腎機能の低下を早期発見するために腎機能のモニタリングを行います。よって正となります。

d. 水分を十分に摂って尿量を増加させ、プリン体の体外排泄を促進させるので正となります。

よって正解は、4.cとd となります。

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03

a.低用量アスピリンは服用してはいけません。低用量アスピリンの副作用により、血清尿酸値が上昇します。

b.痛風発作時には、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を服用します。発作時に尿酸排泄促進薬を服用するとかえって症状が悪化します。尿酸排泄促進薬は発作の起きていないときに服用します。

c.高尿酸血症では、腎機能のモニタリングをします。正しい答えです。

d.尿路結石を防ぐため、尿量が1日2L以上になるようにする必要があるので、水分摂取を増やします。
正しい答えです。

上記より、正しい選択肢の組合せはcとdで4番です。

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