管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問136
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問136 (訂正依頼・報告はこちら)
膵炎に関する記述である。正しいのはどれか。
- 急性膵炎の急性期は、経口栄養にする。
- 慢性膵炎では、糖尿病を合併する。
- 急性膵炎では、血清リパーゼ値が低下する。
- 慢性膵炎では、脂肪負荷試験を行う。
- 慢性膵炎では、グルカゴン分泌能が上昇する。
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この過去問の解説 (3件)
01
膵炎には膵臓の急激な炎症や壊死が起きた急性膵炎と、長期間の炎症による膵蔵の機能低下の慢性膵炎があります。
急性膵炎の急性期は、経管栄養にします。
膵臓を安静にするため絶飲食、中心静脈栄養を行います。
正解です。
慢性膵炎では、長期にわたり膵臓が傷害されランゲルハンス島が侵され糖尿病を合併します。
急性膵炎では、血清リパーゼ値が上昇します。
膵臓の炎症により膵酵素が流出するためです。
脂肪負荷試験は脂質異常症に行う試験です。
慢性膵炎ではBT-PABA試験を行います。
慢性膵炎では、ランゲルハンズ島が障害されグルカゴン分泌能が低下します。
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02
正解は、「慢性膵炎では、糖尿病を合併する。」となります。
急性膵炎の急性期は、絶飲食で、吠え期による体液管理、中心静脈栄養法の適応なので誤となります。
慢性膵炎では、膵ランゲルハンス島からのインスリン分泌の不足による糖尿病が半数以上の患者にみられるので正となります。
急性膵炎は血清リパーゼは上昇するので誤となります。
慢性膵炎では、脂肪負荷試験ではなく膵内外分泌機能検査(セクレチン試験、PFD、経口ブドウ糖負荷試験)と画像診断が中心です。よって誤となります。
慢性膵炎では、グルカゴンの分泌は低下するので誤となります。
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03
正解は「慢性膵炎では、糖尿病を合併する。」です。
急性膵炎の急性期は、絶飲食とします。
慢性膵炎になると、インスリンがうまく分泌されなくなるために糖尿病を合併します。
よって、正しい答えです。
急性膵炎では、血清リパーゼ値が上昇します。膵臓細胞中のリパーゼが血液中に出ていくためです。
慢性膵炎では、糖負荷試験を行います。この試験により、膵臓のインスリン分泌能を調べることができます。
慢性膵炎では、グルカゴン分泌能が低下します。
膵臓の機能が壊れているので、インスリンと同じく、グルカゴンもうまく分泌されません。
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