管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問147

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問147 (訂正依頼・報告はこちら)

嚥下の過程と嚥下機能に関する組合せである。誤っているのはどれか。
  • 準備期 ----- 食物の捕捉
  • 先行期 ----- 食物の認知
  • 咽頭期 ----- 呼吸の一時停止
  • 食道期 ----- 食道通過
  • 口腔期 ----- 咀しゃく

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この過去問の解説 (3件)

01

嚥下には5つの過程があります。

①先行期
視覚や臭覚で食べ物を認識し、口に運びます。

②準備期
先行期で認識した食べ物を口腔内で咀嚼し食塊を形成し飲み込む準備をします。(食べ物を口でとらえる=捕捉)

③口腔期
食塊を口腔から咽頭の前まで運びます。

④咽頭期
一時的に呼吸が止まり、嚥下反射により咽頭の咽頭蓋を通過させます。

⑤食道期
食べ物の重さと蠕動運動で食道から胃へ運びます。

よって誤っているのは5です。

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02

1. 準備期は食べ物の状態に応じてかみ砕き飲みやすい食塊にするので正となります。

2. 先行期は、食べ物の形や量、質などを認識して、食べ方の判断や唾液分泌を促したりしますので正となります。

3. 咽頭期は、食塊が機関に入り込むのを防ぎ、食道へ食べ物を送り込みます。そのとき呼吸が一時停止するので正となります。

4. 食道期は、食塊が送り込まれ、上食道括約筋が収縮して、食道を閉じて咽頭への逆流を防ぎ、食道を通過して胃に送り込むので正となります。

5. 口腔期は、形成された食塊が舌の動きにより口腔から咽頭、食道へ送られるので誤となります。

よって正解は、5. となります。

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03

<摂食・嚥下の5期>
①先行期(認知期)
②準備期(咀嚼期)
③口腔期
④咽頭期
⑤食道期

上記を踏まえて考えると、

1.準備期は食物を捕捉して咀嚼するので正しいです。

2.先行期は認知期ともいえるので正しいです。

3.咽頭期は食物の重みで喉頭蓋が気道の入り口をふさぎ、食道への通り道を確保して呼吸が一時的に止まるので正しいです。

4.食道期は食道を通過する過程なので、正しいです。

5.咀嚼は口腔期ではなく、準備期で起こることなので誤った答えとなります。

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