管理栄養士の過去問
第24回
社会・環境と健康 問13

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

各年代とその年代で重視される歯科保健対策の組合せである。誤っているのはどれか。
  • 高齢者  -----  「8010運動」の推進
  • 学童  -----  永久歯う歯の予防
  • 幼児  -----  歯口清掃の指導
  • 中・高校生  ----  う歯の早期治療
  • 成人  -----  歯周疾患の早期治療

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この過去問の解説 (3件)

01

歯科保健対策について、「健康日本21」の最終評価をもとに考えると、

1.高齢者では80歳で20歯以上、60歳で24歯以上、自分の歯を有する人の増加が目標として掲げられています。「80歳で20歯以上」を保つことを「8020運動」ともいいます。
よって、誤った答えは1番となります。

2.学童期において、1人あたりの平均う歯数の減少が目標に掲げられていることから、う歯を増やさないよう予防することを学童期の歯科保健対策としています。

3.幼児期において、う歯のない幼児の増加とフッ化物歯面塗布を受けたことのある幼児の増加が目標に掲げられていることから、歯口清掃の指導を幼児期の歯科保健対策としています。

4.学童期から中・高校生の年代において、1人あたりの平均う歯数の減少が目標となっているので、もしう歯になってしまった場合は、早期に治療することを中高生の歯科保健対策としています。

5.40~50歳の年代において、進行した歯周炎の減少が目標に掲げられていることから、歯周疾患の早期治療を成人期の歯科保健対策としています。

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02

1.× 高齢者―「8020運動」
 8020(ハチマル・ニイマル)運動とは、自分の歯を80歳になっても20歯以上保つことにより、健全な咀嚼能力を維持し、健やかで楽しい生活を過ごそう、という運動です。
 平成28年度の歯科疾患実態調査の結果、80~84歳で20歯以上有する者の割合は44.2%、85歳以上は25.7%でした。

2.○
 学童期の6歳頃から12歳頃までに28本の永久歯が生えそろいます。
 永久歯う歯の予防と早期治療の推進などを狙いとした、就学時歯科健康診断や定期歯科健康診断などが実施されています。
 平成28年度の歯科疾患実態調査では、5~9歳の永久歯う歯を持つ者の割合は8.2%、10~14歳は19.7%でした。

3.○
 幼児期である1~3歳は乳臼歯の萌出期~乳歯列の完成期であり、乳歯う歯の発生しやすい時期です。
 幼児期を対象に、乳歯う歯の予防、歯口清掃の確認・指導、間食等に対する食生活指導などを狙いとした1歳6か月児歯科健康診査や、乳歯う歯・不正咬合等の早期発見、早期治療、予防処置等を狙いとした3歳児歯科健康診査などが実施されています。
 平成28年度の歯科疾患実態調査では、う歯を持つ者の割合は1歳は0%、2歳は7.4%、3歳は8.6%でした。

4.○
 中高生を対象に、永久歯う歯の予防と早期治療の推進、歯科衛生思想の普及啓発、不正咬合の予防、歯周疾患の予防などを狙いとした、定期歯科健康診査や歯科保健教育などが実施されています。
 平成28年度の歯科疾患実態調査では、う歯を持つ者の割合は10~14歳は19.7%、15~19歳は47.1%でした。

5.○
 成人期を対象に、歯科治療の推奨と歯口清掃の徹底、歯科疾患の早期治療推進、歯の喪失予防を狙いとした、歯の健康教育、健康相談、歯周疾患検診などが実施されています。
 歯周疾患には、歯肉炎や歯周病、咬合性外傷といったものがあります。
 歯周病の有病率は20歳代で約7割、30~50歳代は約8割、60歳代は約9割です。

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03

誤りを選択する問題です。

1.高齢者 --- 8020運動

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