管理栄養士の過去問
第24回
社会・環境と健康 問14

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症と感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)上の分類の組合せである。正しいのはどれか。

  a 鳥インフルエンザ(H5N1) ----------- 1類感染症
  b インフルエンザ(鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ等感染症を除く)----5類感染症
  c 結核---------------------------2類感染症
  d 腸管出血性大腸菌感染症----------4類感染症
  • bとc
  • aとc
  • aとb
  • cとd
  • aとd

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この過去問の解説 (3件)

01

1類感染症は感染力・危険性が極めて高い感染症で、現在は下記の7疾患が指定されています。
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ熱、ラッサ熱、痘そう、南米出血熱

2類感染症は感染力・危険性が高い感染症で、現在は下記の5疾患が指定されています。
急性灰白髄炎(ポリオ)、ジフテリア、結核、SARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザ(H5N1型)

3類感染症は、危険性は高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発生を起こしうる感染症で、現在は下記の5疾患が指定されています。
腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス

4類感染症は、動物や飲食物を介してヒトへ感染する感染症です。マラリアやデング熱、H5N1型を除く鳥インフルエンザなどがこれに該当します。

5類感染症は、国が感染症の発生動向の調査を行い、発生蔓延を防止するよう努めるべき感染症です。
エイズや鳥インフルエンザと新型インフルエンザを除くインフルエンザなどがこれに該当します。

上記より、
a.鳥インフルエンザ(H5N1)は2類感染症です。

b.インフルエンザ(鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ等感染症を除く)は5類感染症です。

c.結核は2類感染症です。

d.腸管出血性大腸菌感染症は3類感染症です。

となるので、正しい組合せは1番のbとcです。

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02

 感染症については、感染症法(感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律)に示されており、平成26年に一部改正されています。

 1類感染症は、感染力・罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性が極めて高い感染症で、直ちに保健所に届出が必要です。
 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱の7疾患が指定されています。

 2類感染症は、感染力・罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性が高い感染症で、ただちに保健所に届出が必要です。
 SARS(重症急性呼吸器症候群)、急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)、中東呼吸器症候群(MERS)の7疾患が指定されています。

 3類感染症は、感染力・罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性は高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発生を起こし得る感染症で、ただちに保健所に届出が必要です。
 コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフスの5疾患が指定されています。

 4類感染症は、動物、飲食物等の物件を介して人に感染し、国民の健康に影響を与えるおそれのある感染症(人から人への伝染はない)で、ただちに届出が必要です。
 E型・A型肝炎、黄熱、狂犬病、鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9を除く)などの疾患が指定されています。

 5類感染症は、国が感染症発生動向調査を行い、その結果等に基づいて必要な情報を一般国民や医療関係者に提供・公開していくことによって、発生・拡大を防止すべき感染症です。
 インフルエンザ、ウイルス性肝炎(E型・A型肝炎を除く)、後天性免疫不全症候群、風しん、麻しんなどが指定されています。

以上のことをふまえて解説します。

a.× 鳥インフルエンザ(H5N1)―2類感染症

b.○

c.○

d.× 腸管出血性大腸菌感染症―3類感染症

よって、(1)のbとcが正解です。

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03

a.鳥インフルエンザ(H5N1)は2類感染症です。

d.腸管出血性大腸菌は感染症は、3類感染症です。

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