管理栄養士の過去問
第24回
応用栄養学 問105
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問105 (訂正依頼・報告はこちら)
特殊環境とそれに対する身体の変化に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 低温環境では、皮膚血流量が減少する。
b 高温環境では、血中抗利尿ホルモン(ADH)濃度が低下する。
c 低圧環境では、血中ヘモグロビン濃度が低下する。
d 無重力環境では、尿中カルシウム排泄量が増加する。
a 低温環境では、皮膚血流量が減少する。
b 高温環境では、血中抗利尿ホルモン(ADH)濃度が低下する。
c 低圧環境では、血中ヘモグロビン濃度が低下する。
d 無重力環境では、尿中カルシウム排泄量が増加する。
- aとb
- aとc
- bとc
- cとd
- aとd
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この過去問の解説 (6件)
01
その他に基礎代謝量が増加する、体温維持のためにアドレナリンの分泌増加、甲状腺機能亢進による非ふるえ熱産生、体のふるえによる熱産生などがある。
b.高温環境下では、脳下垂体後葉より抗利尿ホルモン(バソプレシン濃度を上昇)の分泌が増加し、尿量を減少させることで体液を保持するので誤。
c.低圧環境では、低酸素状態に対応するため、酸素運搬能力を亢進させ、血中ヘモグロビン濃度が上昇するので誤。
その他に水分要求の低下によって脱水状態になりやすい、血中酸素濃度低下による食欲の減退、エネルギー代謝の亢進、皮膚血流量の減少などの症状があります。
d.無重力環境では、骨に負荷がかからないため、骨が弱くなり骨からカルシウムが溶け出します。そのため、血中のカルシウム濃度が上昇します。血中のカルシウム濃度は一定に保たなければならないので、余分なカルシウムは尿中に排泄され、尿中カルシウム濃度が上昇します。よって正。
→aとdが正しいので、答えは5となる。
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02
b.高温環境では発汗により体熱を放散することで体温を下げようとするため、脱水が起こりやすく、尿での水分排出を抑えるためにも、血中抗利尿ホルモン(ADH)は上昇します。
c.低圧環境では酸素が少なく、酸素欠乏が起こりやすいので、酸素運搬能力をあげようとしてヘモグロビン濃度が上昇します。
d.正解。無重力状態では骨への負荷が小さいため、骨組織からのカルシウムが溶出するので、尿中のカルシウム濃度も上昇します。
よって答えは5。
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03
b.高温環境では、体内の水分喪失を減らすために、尿への水分排出を抑えるべく血中抗利尿ホルモン濃度(ADH)が上昇します。
c.低圧環境(酸素が少ない状態)では、血中ヘモグロビン濃度が上昇して、酸素を運搬しようとします。
d.正解。
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04
a…ヒトの体温は、外気温が変動しても一定でいられるように調節されます(ホメオスタシス)。
低温環境では、体温調整のためにアドレナリン分泌量が増加し、筋肉や肝臓で熱を発生させたり、血管が収縮して皮膚からの熱放出をできるだけ少なくしたりします。すなわち、皮膚血流量は減少するのでaは正解です。
b…高温環境では体温の上昇に伴い、皮膚血流量の増加による皮膚温の上昇・発汗が起きます(熱放散の促進)。また、正常な体温を維持しようと熱産生も減少します。これらのことによって、身体の水分が欠乏状態となります。
尿からの水分の排出を抑制するため、集合管・遠位尿細管で水の再吸収を促進する役割の抗利尿ホルモンの血中濃度は上昇します。
c…低圧環境は酸素が少ないため、身体中に十分な酸素を運ぶことが難しくなります。それに順応しようとするため、呼吸・循環機能の亢進(呼吸数や肺換気量の増加など)や、赤血球数・ヘモグロビン量の増加などが起こります。
d…無重力環境では骨への負荷がほとんどかからなくなるため、骨組織からカルシウムが溶出し、尿中カルシウム排泄量は増加します。そのため、dは正解です。
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05
b.高温環境では、尿への水分排出を抑えるために血中抗利尿ホルモン濃度(ADH)が上昇します。
c.低圧環境では、血中ヘモグロビン濃度が上昇します。低酸素状態に対応するため、酸素運搬能力が亢進するからです。
d.正しいです。
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06
c.低圧環境では酸素濃度が低下するため、血中ヘモグロビン濃度は増大します。
aとdは正しいので、答えは5となります。
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