管理栄養士の過去問
第24回
栄養教育論 問113

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

個人や小集団を対象とした栄養カウンセリングに関する記述である。正しいのはどれか。
  • 小集団とカウンセラーの信頼関係のことを、グループダイナミックスという。
  • クライアントの話は、同情の気持ちを持って傾聴する。
  • 心理的な問題の治療を目標とする。
  • 小集団で成功体験を聞くことは、モデリングになる。
  • 開かれた質問は、「はい」「いいえ」で回答を求める。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 4 です。

1…グループダイナミクスとは、個人ではなく集団で行動したときに相互関係から生まれる力のことを指します。
クライアントとカウンセラーの間に育成される信頼関係のことを「ラポールの形成」といいます。

2…同情ではなく、共感・気持ちを理解しながら傾聴することが重要です。

3…栄養カウンセリングの目標は、健康の保持・増進、疾病を予防・重症化予防するために、望ましい食生活に改善させ、QOLの向上につなげることにあります。

4…自分と境遇の似た人の成功体験を聞くことで自身の行動変容につなげることをモデリングといいます。

5…開かれた質問とは、自由な内容で返答できる質問のことで、回答者は気持ちや感情を表現しやすくなります。一方、「はい」・「いいえ」で答えることができる質問のことを「閉ざされた質問」といいます。

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02

1.小集団とカウンセラーの信頼関係のことをラポールといいます。カウンセリングではこのラポールの形成が重要です。

グループダイナミクスとは小集団の人々がお互いに高めあったり刺激しあったりすることを言います。

2.クライアントの話に対しては、丁寧に耳を傾け、相手を理解できるよう傾聴する必要があります。同情とは異なります。

3.心理的な問題の治療は精神療法であり、栄養カウンセリングの目標とはなりません。

5.閉ざされた質問は、「はい」「いいえ」で回答を求めます。
開かれた質問では、「どのように~しましたか?」のように質問をなげかけ、相手に自由に話してもらえるようにします。

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03

正解は 4 です。

栄養教育論/栄養教育のための理論的基礎からの出題です。

1.グループダイナミックスとは、集団で行動するときに相互関係から生まれる力のことです。

2.クライアントの話は、情報・態度・行動を共有するような態度で聴きます。ありのままに話を聴きます。

3.栄養カウンセリングはカウンセリングの技法を用いて栄養に関する相談を行います。食行動に焦点をあてますので、心理的な問題に限定されません。

4.正しい記載です。モデリングとは、他者を観察することで自信の行動変容につながることです。

5.開かれた質問とは、自由な内容で答えることのできる質問です。

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04

1.ラポールはフランス語で「信頼関係」のこと。この信頼関係が形成されないと、指導はうまくいかない。
グループダイナミックスとは、集団力学のこと。

2.カウンセリングの基本は、まず聴くことで、相手の話を真剣に、批判せずに中立的な立場で傾聴し、相手をあるがままに受容し、その中でその学習者に固有の問題を探っていく。よって同情ではない。

3.心理的な問題の治療は栄養カウンセリングではない。

4.モデリングとは、学習者が他者の行動を観察することによって大きく影響を受けることなので正。

5.開かれた質問…漠然とした全体的な情報を求める質問で、気持ちや感情を表現しやすくなる質問。
閉ざされた質問…「はい」「いいえ」で答えられるような特定の情報だけを求める質問。

よって、4が正。

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