管理栄養士の過去問
第24回
公衆栄養学 問151
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問151 (訂正依頼・報告はこちら)
公衆栄養活動に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 生態系全体を考慮した活動が必要である。
b 人々の健康づくりを通して、地域づくりを推進するものである。
c ヘルスプロモーションでは、環境が健康に影響を与えないものとしている。
d ハイリスクアプローチでは、集団全体で危険因子を低下させていく。
a 生態系全体を考慮した活動が必要である。
b 人々の健康づくりを通して、地域づくりを推進するものである。
c ヘルスプロモーションでは、環境が健康に影響を与えないものとしている。
d ハイリスクアプローチでは、集団全体で危険因子を低下させていく。
- aとc
- cとd
- aとd
- bとc
- aとb
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この過去問の解説 (3件)
01
b.住民の主体的なグループ活動等を通じて、住民自身の知識を深め、行動することへの価値を見出すことにより、住民のエンパワーメントを高め、さらなる活動へつながっていくことで地域づくりの公衆栄養活動が行われるので正。
c.ヘルスプロモーションはオタワ憲章で「人々が自らの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」と定義しており、最終目的はQOLの向上であり、健康はあくまでも生活を営むための資源であると位置づけている。対象者を取り巻く社会・生活環境の働きかけが必要とあるので誤。
d.ハイリスクアプローチとは、特定の疾患等に罹った集団を特定し、このリスクを軽減する取り組み。
ポピュレーションアプローチは、社会全体に働きかけることによってリスクの分布を低い方へ移動させる取り組み。よって、集団全体で危険因子を下げるのはポピュレーションアプローチであるので誤。
よって正解は5.aとbとなる。
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02
b 公衆栄養とは健康の維持・増進と疾病の予防を目的に、問題を社会組織活動により解決する学問です。また疾病の予防を目的とした公衆栄養活動を行うことによって地域が盛りたてられ、地域づくりが推進されます。
c ヘルスプロモーションとはオタワの憲章のなかで「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスである」と定義されています。その宣言の中には、健康は生きる目的ではなく、毎日の生活のための資源であることが述べられており、この活動を展開するには政治や経済、文化や環境なども含めた広い範囲で健康のための条件を整えていくことが必要であるとされています。
d ハイリスクアプローチは発生しやすいリスクを持った人を対象にするもので、ハイリスクとされない多くの人々の中にまったくリスクがないわけではありません。
そこでハイリスクという一部に限定することなく、集団全体の危険因子(リスク)を下げていこうという考え方がポピュレーションアプローチです。
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03
b. 正解です。公衆栄養活動は、個人レベルで健康づくりを行うだけでなく、人間集団を対象として活動することによって地域づくりを推進します。
c. ヘルスプロモーションとは、「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセス」と定義されています。この考え方は、1986年にカナダのオタワで開催された国際会議で示されました。この中で、政治や経済、文化、環境なども健康に影響することが示されています。
d. 疾患を発症しやすい高いリスクを持った人を対象に絞り込んで対処していく方法を、ハイリスクアプローチといいます。
対象をハイリスクの人に限定せず、集団全体へアプローチを行い、集団全体で危険因子を低下させていく方法をポピュレーションアプローチといいます。
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