管理栄養士の過去問
第29回
社会・環境と健康 問12

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

生活習慣病に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 「成人病」と同義である。
  • 健康日本21(第二次)では、NCD ( 非感染性疾患 ) 対策という枠組みでとらえている。
  • 一次予防の開始時期は、学童期以降である。
  • 医科診療医療費 ( 一般診療医療費 ) に占める割合は、5割を超えている。
  • 死因別死亡割合は、約6割である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 生活習慣病とは、成人病対策が二次予防に重点をおいていたのに対し、一次予防に重点をおいた対策をするために新たに導入された概念で、同義ではないので誤となります。

2. 健康日本21(第2次)では、がん、循環器疾患、糖尿病、COPDを生活習慣病として位置付け、国際的にもNCD(非感染性疾患)対策という枠組みで捉えています。よって正となります。

3. 一次予防は、生理機能が自立し始める学童期より前から開始する必要があるため誤となります。

4. 医科診療医療費(一般診療医療費)に占める割合は、平成26年度では10.62%であり誤となります。

5. 死因別死亡割合は、平成23年で57%であり、正となります。

よって正解は、2.と 5. となります。

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02

正解は 2と5 です。

1:生活習慣病に対しては、一次予防(健康的な生活習慣と健康増進)により回避しようとする考え方が基本です。これに対して、成人病は、二次予防(早期発見・早期治療)が基本であるため、同義ではありません。

2:正答。「生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDの予防)」と記載されています。

3:一次予防は、年代を問わず取り組むものです。

4:生活習慣病(10 疾患)に対する治療費が医療費を占める割合は、平成26年度で、10.62%となっています。

5:正答。50~60%台を推移しています。

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03

社会・環境と健康/生活習慣(ライフスタイル)の現状と対策からの出題です。

選択肢1. 「成人病」と同義である。

かつては「成人病」と呼ばれていましたが、年齢に関係なく生活習慣によって発症することから「生活習慣病」と呼び名が改められていますので、同義ではありません。

選択肢2. 健康日本21(第二次)では、NCD ( 非感染性疾患 ) 対策という枠組みでとらえている。

正しい記載です。生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底はNCDの予防にあたります。

選択肢3. 一次予防の開始時期は、学童期以降である。

一次予防はすべてのライフステージで取り組むべき事項です。

選択肢4. 医科診療医療費 ( 一般診療医療費 ) に占める割合は、5割を超えている。

10.62%程度に推移しています。

(参考:https://www.kenporen.com/toukei_data/pdf/chosa_h27_03_3.pdf

選択肢5. 死因別死亡割合は、約6割である。

正しい記載です。50%以上60%未満程度で推移しています。

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