管理栄養士の過去問
第29回
応用栄養学 問102
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問102 (訂正依頼・報告はこちら)
スポーツ選手の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
- 熱中症予防には、少量ずつこまめに飲水する。
- 栄養補助食品によるミネラルの補給時には、耐容上限量 (UL)以上の摂取を目指す。
- 減量時には、除脂肪体重の減少を目指す。
- スポーツ性貧血の管理には、たんぱく質摂取が重要である。
- 筋グリコーゲンの再補充には、脂質摂取が重要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
応用栄養学/運動・スポーツと栄養からの出題です。
1.正しい記載です。運動前、運動中、運動後とこまめに水分を補給するのが適しています。
2.耐容上限量はこれ以上の摂取は健康上の影響を及ぼすと考えられる量であり、超えて摂取することのないようにします。
3.減量では、体脂肪の減少を目指します。
4.正しい記載です。ヘモグロビンを生成するためには鉄だけでなく、たんぱく質もしっかり摂取する必要があります。
5.グリコーゲンローディングでは、糖質の摂取が重要となります。
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02
2. 耐容上限量(UL)以上の摂取は、健康を害する恐れがあるため、こえてはいけません。
3. 減量時は、除脂肪体重ではなく体脂肪の減少を目指します。
4. 正解です。スポーツ性貧血では、運動の衝撃で赤血球が壊れてしまいます。鉄の補充だけでなく、たんぱく質も補充する必要があります。
5. 筋グリコーゲンの再補充には、糖質摂取が重要です。
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03
よって、正しい答えとなります。
2.耐容上限量とは、この値を超えて摂取した場合、過剰摂取による健康障害が発生するリスクがゼロではないことを示す値です。
つまり、耐容上限量に近い値まで、あるいは値を超すほど摂取すると体には良くないということです。
この問題の場合であれば、「栄養補助食品によるミネラルの補給時には、耐容上限量(UL)ではなく、推奨量(RDA)または目安量(AI)以上の摂取を目指す」となります。
3.除脂肪体重とは、脂肪を除いた体重のことで筋肉や内臓器官、骨など、生命維持に欠かせない部分の重さを指します。
スポーツ選手であればこのような部分を減らすわけにはいきません。
なので、「減量時には、除脂肪体重ではなく、脂肪体重の減少を目指す」となります。
4.貧血を改善させるために、鉄分やたんぱく質の摂取が必要となります。
よって、4番も正しい答えとなります。
5.グリコーゲンとは、グルコースを構成糖とした多糖のことです。
摂取した糖分がグルコースにまで分解され、グリコーゲンに変えられ肝臓や筋肉に蓄えられます。
よって、「筋グリコーゲンの再補充には、脂質摂取ではなく、糖質摂取が重要である」となります。
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