管理栄養士の過去問
第29回
公衆栄養学 問160
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第29回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問160 (訂正依頼・報告はこちら)
地域において1,000人の成人女性を対象に、食事と乳がんとの関係を明らかにするための栄養疫学研究を計画したい。1回の食事調査結果から個人の習慣的な食物摂取状況を把握する方法である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 食事記録法 ( 秤量法 )
- 食事記録法 ( 目安量法 )
- 24時間食事思い出し法
- 食物摂取頻度調査法
- 陰膳法
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
食物摂取頻度調査法とは、1回の食事調査結果から個人の習慣的な食物摂取状況を把握する方法です。
1.食事記録法(秤量法)とはある特定日数の食事摂取量を秤や計量カップ等を用いてその量を記録する方法のため、習慣的な食物摂取状況を把握するのは難しいです。
2.食事記録法(目安量法)とは、ある特定日数の食事摂取量を目安量で記録するため、習慣的な食物摂取状況を把握するのは難しいです。
3.24時間思い出し法とは、熟練した管理栄養士により、対象者に前日の食事内容や量を面接で聞き取る方法です。そのため調査員の技術により正確さが左右され、習慣的な食物摂取状況を把握するのは難しいです。
5.陰膳法とは、対象者が食べたものと同じものをもう1食分用意し、分析・摂取量を測る方法のため、習慣的な食物摂取状況を把握するのは難しいです。
参考になった数10
この解説の修正を提案する
02
1:秤量法は、国民健康・栄養調査にも使われています。短期間のみの食事量を秤量するため、習慣的な食物摂取状況は把握できません。
2:目安量法は、短期間のみの食事量を目安で記録していくため、習慣的な食物摂取状況は把握できません。
3:24時間食事思い出し法は、前日の食事内容を聞き出し1日の食物摂取量を推測するため、習慣的な食物摂取状況は把握できません。
4:正答。食物摂取頻度調査法は、1週間~1か月ほどの期間内で摂取したかを調査するものです。国際的にも主流となっている方法です。
5:陰膳法は、被調査者が摂取した食品を同じ分購入し化学分析を行うことで、食品成分表にも表示されていない栄養素成分の推定が行えます。習慣的な食物摂取状況は把握できません。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
03
公衆栄養学/栄養政策からの出題です。
1.2.食事記録法はいずれも、1回の調査では個人の習慣的な食物摂取状況を把握するのは難しい方法です。
3.1の摂取栄養量は算出できますが、習慣的な食物摂取状況の把握は難しいと考えられます。
4.食事摂取頻度調査は一定期間内にどのくらいの量をどのくらいの頻度で食べたかを調査するので、習慣的な摂取量の把握に適した方法です。
5.陰膳法は喫食した食品を同一量買い上げて化学分析を行います。大規模調査には適している方法ではありません。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問159)へ
第29回問題一覧
次の問題(問161)へ