管理栄養士の過去問
第29回
応用力問題 問195
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第29回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問195 (訂正依頼・報告はこちら)
62歳、男性。1か月前から心窩部痛、食欲不振、体重減少がみられ病院を受診し、前庭部の進行胃癌と診断され、手術目的にて入院となった。身長165cm、体重45.5kg、BMI 16.7kg/m2、この1か月で3.0kgの体重減少がみられた。血液検査値は、ヘモグロビン9.5g/dL、アルブミン2.5g/dL、基礎代謝量 ( 推定式による ) は、1,100kcal/日であった。
術前の栄養状態改善を目標とした投与エネルギー量 ( kcal/日 ) と非たんぱく質エネルギー/窒素比 ( kcal/g ) の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
術前の栄養状態改善を目標とした投与エネルギー量 ( kcal/日 ) と非たんぱく質エネルギー/窒素比 ( kcal/g ) の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1,400 ------- 80
- 1,400 ------- 120
- 1,800 ------- 80
- 1,800 ------- 120
- 1,800 ------- 200
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
応用力問題からの出題です。臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントに該当します。
エネルギー量は、基礎代謝量×活動指数×ストレス係数で導きます。
基礎代謝量は本文中より1,100kcal/日、活動係数はベッド以外での活動もあれば1.3、ストレス係数は病態にもよりますが1.0~2.0の範囲です。たとえストレス係数が1.0でも1400は超えることを考えると、1800kcalを選択することがわかります。
非たんぱく質エネルギー/窒素比は、低アルブミン血症を起こしているので、たんぱく質欠乏に対する補充が必要と考えられます。正常の場合は150~200に設定しますが、それより低くなると考えられます。一方100以下はたんぱく質の損失が激しい特別な場合になるので、120kcal/gを選択します。
従って、正解は 4 とわかります。
参考になった数16
この解説の修正を提案する
02
検査値より、低栄養・低タンパク質血症だと考えられるため、エネルギ-摂取量は35〜40kcal/kgをタンパク質を2.0g/kgと設定します。
エネルギー摂取量は40×45.5kg=1820kcal
タンパク質は2.0×45.5kg=91.0g/日
このうち、16%が窒素により、91.0×0.16=14.6g
よって、1820÷14.6=124.7≒120
参考になった数3
この解説の修正を提案する
03
問題文から、患者は低アルブミン血症であり、低栄養状態であることが疑われます。
投与エネルギー量は、エネルギー摂取量35~40kcal/kg × 体重45.5kgで算出すると、1800kcal以上必要であることが分かります。
非たんぱく質エネルギー/窒素比(kcal/g)は、たんぱく質が失われているため、120kcal/kgが妥当と考えられます。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問194)へ
第29回問題一覧
次の問題(問196)へ