管理栄養士の過去問
第29回
応用力問題 問196

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問196 (訂正依頼・報告はこちら)

食品たんぱく質の栄養価を比較するために、「日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010」を用いて、小麦 ( 薄力粉1等 )、そば ( 全層粉 )、とうもろこし ( コーングリッツ ) のたんぱく質について、アミノ酸組成 ( mg/gたんぱく質 ) を調べ、「FAO/WHO/UNU ( 2007年 ) のアミノ酸評点パターン」と比較した ( 表1 ) 。

3つの食品たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • Aのアミノ酸価は、Cのアミノ酸価より高い。
  • Aは、リシンを添加しても栄養価は変わらない。
  • Bは、トリプトファンが第1制限アミノ酸である。
  • 体内において食品たんぱく質1g当たりに生成するナイアシン量 ( mg ) は、BよりCの方が少ない。
  • 体内において食品たんぱく質1g当たりに生成するナイアシン量 ( mg ) は、AよりBの方が少ない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:5

トリプトファン60mgから肝臓でナイアシン1mgを生成することができるので、トリプトファンの少ないBの方が生成量は少なくなります。

1.AよりCの方がアミノ酸かは高くなります。

2.リシンを添加すれば栄養価は高くなります。

3.制限アミノ酸とは必要量に対して充足率の低いアミノ酸をいい、一番低い物を第1制限アミノ酸といいます。Bでは制限アミノ酸はトリプトファンとリシンです。評点パターンを用いて計算するとトリプトファンは5.8÷7.4×100で約78、リシンは20÷52×100で約38となるため、第1制限アミノ酸はリシンになります。トリプトファンは第2制限アミノ酸です。

4.トリプトファン60mgから肝臓でナイアシン1mgを生成することができます。よって、トリプトファン量が多いCの方が多く生成することができます。

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02

正解は 5 です。
応用力問題からの出題です。基礎栄養学/たんぱく質の栄養に該当します。

1.Cはアミノ酸評点パターンをいずれもクリアしているので、アミノ酸価は100となりますが、Aはアミノ酸評点パターンをリシンが下回っているので、Cの方が高くなります。

2.Aの第一制限アミノ酸がリシンなので、リシンの添加によってアミノ酸価は変わります。

3.Bの第一制限アミノ酸はリシンです。リシンが38.5、トリプトファンが78.4となります。

4.ナイアシンはトリプトファン60㎎から1mgが生成されるので、Cの方が多く生成されます。

5.正しい記載です。トリプトファンの値を比較すると、Aの方が多いことがわかります。

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03

正解は 5 です。

1:Aのアミノ酸価は、Cのアミノ酸価より低いです。

2:Aは、リシンを添加すると、栄養価が高くなります。

3:Bは、トリプトファンが第2制限アミノ酸です。

4:体内において食品たんぱく質1g当たりに生成するナイアシン量(mg)は、BよりCの方が多いです。

5:正答。

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