管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問43
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
感染症に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
- エイズ( AIDS )では、CD4陽牲リンパ球が増加する。
- MRSA( メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 )の感染経路は、接触感染である。
- 麻疹の感染経路は、経口感染である。
- 結核は、新興感染症である。
- ヘリコバクター・ピロリ菌は、ウレアーゼ活性をもつ。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の感染経路は、保菌者や汚染箇所への接触感染です。MRSAは抗生物質への耐性を持っているため、重症化は患者の抵抗力に左右されます。
3. 麻疹の感染経路は経口感染だけでなく、飛沫感染や空気感染があります。
4. 結核は二類感染症に分類されます。また、結核の罹患率は第二次世界大戦後、急速に減少しましたが、1997年から3年連続で増加したため、「再興感染症」としても注目を浴びるようになりました。
5. 正解です。ヘリコバクター・ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を出してアルカリ性のアンモニアを産生します。このアンモニアが胃酸を中和するため、強酸性の胃の中で生存することができます。
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02
1:免疫の中心的な役割を担うCD4陽性リンパ球は、HIV(エイズウイルス)によって破壊されていきます。CD4陽性リンパ球が減少した生体は、健常な人では罹らないとされる病気に感染(日和見感染)しやすくなります。
2:正答。MRSA( メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 )は、抗生物質に対する耐性遺伝子を持っている黄色ブドウ球菌の仲間です。
3:麻疹の感染経路は、空気感染の他、飛沫や接触感染などがあります。
4:【新興感染症】
それまで知られていなかった病原体が原因となって起こる、公衆衛生上問題となるような感染症のこと。SARS、 高病原性トリインフルエンザ(H5N1インフルエンザ)などが挙げられます。
【再興感染症】
過去に存在した感染症が、近年再び感染者が増加を示している感染症のこと。マラリア、ペスト、結核などが挙げられます。
5:正答。ヘリコバクター・ピロリ菌は、グラム陰性桿菌の一つで、消化性潰瘍や胃がんの発生に関与しているとされる菌です。
ウレアーゼ活性とは、ウレアーゼと呼ばれる酵素がアンモニアを生成し、胃酸の強力な酸を中和する働きのことを指します。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/感染症からの出題です。
1.エイズではCD4陽性リンパ球は減少します。
2.正しい記載です。医療従事者などかあの接触感染で、院内感染などが懸念されます。
3.麻疹は空気感染で広がります。
4.結核は再興感染症です。
5.正しい記載です。ウレアーゼとは尿素をアンモニアと二酸化炭素に加水分解する反応を助ける酵素のことです。
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