管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問124

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問124 (訂正依頼・報告はこちら)

消化器疾患の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 急性肝炎の黄疸時には、脂質の摂取量を増やす。
  • C型慢性肝炎では、鉄の摂取量を減らす。
  • 肝性脳症では、芳香族アミノ酸の摂取量を増やす。
  • 急性胆のう炎では、脂質の摂取量を減らす。
  • 急性膵炎の急性期には、たんぱく質の摂取量を増やす。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 急性肝炎の黄疸時には、胆汁の分泌が少ないため、脂質の消化を十分に行うことができません。よって脂質の摂取量は減らすので誤となります。

2. C型慢性肝炎では、肝細胞に鉄の過剰蓄積がみられるので、鉄の摂取量を減らします。よって正となります。

3. 肝性脳症では、肝臓におけるアミノ酸処理能が低下し、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンなど肝臓で代謝される芳香族アミノ酸の血中濃度が上昇します。フィッシャー比が低下するので、分岐鎖アミノ酸の摂取量を増やします。よって誤となります。

4. 急性胆のう炎では、胆のうの収縮を抑制し、疝痛発作の誘発を防止するために、脂質の摂取量を減らします。よって正となります。

5. 急性膵炎の急性期には、経口摂食、飲水は厳禁となるので誤となります。

よって正解は、2.と4. となります。

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02

正解は、2と4です。

1:急性肝炎の黄疸時には、脂質の摂取量を減らします。

2:○
C型慢性肝炎では、肝臓に鉄が過剰に蓄積します。そのため、鉄の摂取量を減らします。

3:肝性脳症では、分岐鎖アミノ酸の摂取量を増やします。肝性脳症ではフィッシャー値(分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)が低下するためです。

4:○
急性胆のう炎では、脂質の摂取量を減らします。脂質の摂取により胆のうの収縮が促進するためです。

5:急性膵炎の急性期には、絶飲絶食を徹底しなければなりません。

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03

正解は 2と4 です。

1:急性肝炎の黄疸時には、脂質の摂取量を減らします。

2:正答。鉄の蓄積を防ぐため、鉄の摂取量を減らします。

3:肝性脳症では、分岐鎖アミノ酸の摂取量を増やす。

4:正答。胆のうにかかる負担を減らすため、脂質の摂取量を減らします。

5:急性膵炎の急性期には、絶飲絶食とします。

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