管理栄養士の過去問
第32回
公衆栄養学 問153
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問153 (訂正依頼・報告はこちら)
集団を対象とした食事調査実施時の誤差に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 摂取量の平均値の精度は、調査人数の影響を受ける。
- 日間変動の程度は、高齢者が若年者より大きい。
- 季節変動は、偶然誤差に含まれる。
- 過小申告は、偶然誤差に含まれる。
- 過小申告の程度は、BMIが大きい者ほど小さい。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.(正)摂取量の平均値の精度は、調査人数の影響を受けます。集団の人数が多いほど、平均値の精度は上がり、逆に集団の人数が少ないと、外れ値などの影響を受けやすくなり、平均値の精度は下がります。
2.(誤)日間変動の程度は、若年者の方が大きくなります。高齢者と比べ、外食などの機会が多いことなどが理由として挙げられます。
3.(誤)季節変動は、偶然誤差に含まれません。偶然誤差とは、その個人だけに起きた誤差を指します。季節や環境の場合は、その場所にいれば必ず受けることになるので系統誤差に分類されます。
4.(誤)過少申告は偶然誤差に含まれません。一般的に過少申告は肥満傾向の人に多くみられるので、系統誤差に分類されます。
5.(誤)過小申告の程度は、BMIが大きい者ほど大きくなります。一般的に過少申告は肥満傾向の人に多くみられます。
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02
(1) 調査人数が多ければ多いほど誤差は小さくなります。反対に少なければ少ないほど値に偏りがでる可能性があります。
つまり、平均値の精度は調査人数の影響を受けます。○。
(2) 日間変動の程度は、ライフスタイルの多様性などにより若年者の方が大きくなります。×。
(3) 偶然誤差では測定ごとにばらつく誤差が生まれます。
一方系統誤差ではほぼ全ての結果に一定の誤差が生まれます。
季節変動は暑ければ食欲が落ちて食べなくなる、といったように一定の誤差が生まれるので系統誤差に含まれます。×。
(4) 過小申告の程度は、BMIが大きい者ほど大きい、といったように一定の誤差が生まれるため系統誤差に含まれます。×。
(5) BMIが大きい者は、BMIが大きいことを自覚しているために注意を促される事を考え過小申告することが多いです。×。
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03
(1)〇 摂取量の平均値の精度は、調査人数が多いほど高くなります。
(2)✖ 日間変動の程度は、若年者のほうが高齢者より大きい傾向にあるため、若年層の食事調査ではより長い調査日数が必要と考えられます。
(3)✖ 季節変動は、系統誤差に含まれます。
(4)✖ 過小申告も、系統誤差に含まれます。
(5)✖ BMIが低いと過大申告、BMIが高いと過少申告の傾向があるようです。また、女性は男性に比べて過少申告をしやすい傾向があります。
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