管理栄養士の過去問
第33回
臨床栄養学 問122
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問題
第33回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問122 (訂正依頼・報告はこちら)
78歳、女性。BMI17.5kg/m2。大腿骨頸部骨折にて入院。入院前から、歩いて買い物に出かけるのが大変だったと訴えており、朝食はバナナ1本、昼食・夕食は配食サービス1食分を2回に分けて食べていた。エネルギー摂取量不足であった。1日の目標エネルギー量は、1,400kcalである。
SOAPとその内容の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
SOAPとその内容の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- S --------- BMI17.5kg/m2
- O --------- 目標エネルギー量は、1,400kcal/日
- A --------- 朝食は、バナナ1本
- A --------- エネルギー摂取量不足
- P --------- 歩いて買い物に出かけるのが大変
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この過去問の解説 (3件)
01
患者が抱える問題に目を向け、その問題の解決を中心とした医療を行うことをPOS(問題志向システム)といい、この実践のための診療記録の記載方法をPOMR(問題志向型診療録)といいます。
POMRは基本データ・問題リスト・初期計画・経過記録・要約・監査で構成されており、この中の「経過記録」をSOAPの4つの要素に分けて記入します。
S:主観的情報(subjective date)
患者が訴える主観的な情報
O:客観的情報(objective date)
身体診察・検査から得られた情報など、客観的な観察や事実に基づく内容
A:評価(assessment)
SやOに対する医療スタッフの分析・診断・考察
P:計画(plan)
Aに基づく今後の治療や指導などの計画
1:S― BMI17.5kg/m2
→BMIは客観的なデータのため、「O」です。
2:O― 目標エネルギー量は、1,400kcal/日
→目標エネルギー量の設定は今後の栄養管理の計画にあたるため、「P」です。
3:A― 朝食は、バナナ1本
→患者自身からの情報なので、「S」です。
◎4:A― エネルギー摂取量不足
→正しい選択肢です。
5:P― 歩いて買い物に出かけるのが大変
→患者自身からの情報なので、「S」です。
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02
2 . 目標エネルギー量は、Pに含まれるので×です。
3 . 朝食の内容は、Sに含まれるので×です。
4 . エネルギー摂取量不足は、Aに含まれるので〇です。
5 . 患者の主観は、Sに含まれるので×です。
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03
◆SOAPとは
臨床において、患者さんが抱える問題解決を目標に診療する「POS(問題志向型システム)」を実践するための診療記録方法の様式のひとつで、経過記録のことを指します。
【S】主観的データ(Subjective date)
【O】客観的データ(Objective date)
【A】評価(Assessment)
【P】計画(Plan)
1 . S --------- BMI17.5kg/m2
×BMIは「O:客観的データ」です。
2 . O --------- 目標エネルギー量は、1,400kcal/日
×目標エネルギー量は「P:計画」です。
3 . A --------- 朝食は、バナナ1本
×朝食の内容は「S:主観的データ」です。
4 . A --------- エネルギー摂取量不足
○
5 . P --------- 歩いて買い物に出かけるのが大変
×患者さんの意見なので「S:主観的データ」です。
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