管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問135

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問135 (訂正依頼・報告はこちら)

受傷後3日目の広範囲熱傷患者における病態と栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 熱傷面積の推定には、9の法則を用いる。
  • 水分喪失量は、増加している。
  • 高血糖をきたしやすい。
  • 消化管が使用可能な場合は、経腸栄養法が推奨される。
  • NPC/N比(非たんぱく質カロリー窒素比)は、500とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1:〇
熱傷面積の算出方法は、成人の場合、9の法則を用います。
小児の場合は、5の法則です。

2:〇
熱傷では、熱傷創面からの水分喪失があるため、水分喪失量は増加します。

3:〇
熱傷後高血糖をきたしやすくなります。

4:〇
消化管が使用可能な場合は、経腸栄養法が推奨されます。

5:×
重症度が高度の場合は、NPC/N比(非たんぱく質カロリー窒素比)は、100以下とします。

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02

1.成人患者の場合、9の法則を用いて、熱傷面積を推定します。

2.熱傷により、体温は上昇し、不感蒸泄量も増えるため、水分は喪失しやすくなります。

3.熱傷によるストレス増加により、高血糖を引き起こしやすくなります。

4.熱傷による免疫低下により、その他の症状が起こらないとも言えないため、消化管が使用できる場合は、早くから経腸栄養剤で栄養補給をします。

5.体内組織の修復を促進し、体たんぱく質が分解することを防ぐため、高たんぱく質食とします。
この場合、NPC/N比は低く(100以下と)なります。

したがって、誤った答えは5番です。

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03

正解:5
1.熱傷面積の推定には9の法則、5の法則、手掌法、LundとBrowderの法則があります。9の法則は、人の対表面積を9%ずつに分割し、熱傷面積を大まかに推定できます。
2.熱傷創面からの水分が喪失するため、水分喪失量は増加します。
3.熱傷侵襲を受けると、コルチゾル、カテコールアミン、グルカゴン、成長ホルモンなどが増加し、これらがすべてインスリンに拮抗し血糖が上昇します。
4.感染性合併症を低下させることから、腸管が使える場合は、早期経腸栄養が推奨されています。
5.×
NPC/N比(非たんぱく質カロリー窒素比)は、広範囲熱傷では100前後に設定します。

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