管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問134
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問134 (訂正依頼・報告はこちら)
消化器手術と、それにより引き起こされる障害リスクの組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 食道切除 ――― ビタミンAの吸収障害
- 胃全摘 ――― 骨粗鬆症
- 直腸切除 ――― 巨赤芽球性貧血
- 大腸切除 ――― ダンピング症候群
- 胆嚢摘出 ――― ビタミンB1の吸収障害
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この過去問の解説 (3件)
01
1.食道切除により、吻合部の縫合不全や肺炎などの呼吸器合併症、反回神経麻痺による嚥下障害や嗄声などがあります。術式にもよりますが、胃を持ち上げ食道とつなぎ合わせるため、ダンピング症候群を発症しやすくなります。
2.○
胃全摘では小胃症状、体重減少、ダンピング症候群、貧血、骨粗しょう症、逆流性食道炎、下痢などを生じやすくなります。術後しばらく経過してからカルシウムの吸収不良が生じ、骨粗しょう症を発症しやすくなります。
3.直腸切除は排便障害やイレウス、縫合不全などのリスクがあります。巨赤芽球性貧血は胃全摘術で起こります。
4.大腸切除をおこなうと、排便障害やイレウス、縫合不全などがあります。ダンピング症候群は食道切除や胃切除後に起きます。
5.胆嚢切除は胆汁漏、胆管損傷、後出血などのリスクがあります。
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02
食道切除の障害リスクには、ビタミンAの吸収障害はありません。縫合不全による食道の炎症や肺炎、嚥下障害などの障害リスクがあります。
2:〇
カルシウムは胃酸により溶解され、主に十二指腸や空腸上部で吸収されます。胃を全摘出することでカルシウムの吸収障害が起き、骨粗鬆症の障害リスクとなります。
3:×
巨赤芽球性貧血は、胃切除により起こる障害リスクです。
4:×
ダンピング症候群は、胃切除により起こる障害リスクです。
5:×
ビタミン B1 の吸収障害は、胃切除により起こる障害リスクです。
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03
2.胃を全摘出することにより、キャッスル内因子が欠乏し、ビタミンB12が吸収されにくくなるため、巨赤芽球性貧血を起こしやすくなります。
正しい答えです。
3.低血糖は、膵臓を切除した際にみられます。
4.嚥下障害は、食道を切除した際にみられます。
5.ダンピング症候群は、胃を全摘出した際にみられます。
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