管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問1
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
公害の発生地域と原因物質の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 阿賀野川下流地域 ――― ヒ素
- 神通川下流地域 ――― カドミウム
- 四日市市臨海地域 ――― アスベスト
- 宮崎県土呂久地区 ――― メチル水銀
- 水俣湾沿岸地域 ――― 鉛
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この過去問の解説 (3件)
01
1.(誤)
阿賀野川下流地域で発生した、公害の原因物質は、メチル水銀であると言われています。
メチル水銀が含まれる工場排水が原因となり、第二水俣病と呼ばれる公害病を発症する人が多く確認されました。
2.(正)
神通川下流地域で発生した、公害の原因物質は、カドミウムであると言われています。
カドミウムが含まれる鉱山からの未処理水が原因となり、イタイイタイ病と呼ばれる公害病を発症する人が多く確認されました。
3.(誤)
四日市市臨海地域で発生した、公害の原因物質は、亜硫酸ガス(二酸化硫黄)であると言われています。
工場から大量に排出された亜硫酸ガスが原因となり、四日市喘息と呼ばれる公害病を発症する人が多く確認されました。
4.(誤)
宮崎県土呂久地区で発生した、公害の原因物質は、亜ヒ酸、亜硫酸ガス、重金属類であると言われています。
鉱山から排出された亜ヒ酸、亜硫酸ガス、重金属類が原因となり、慢性ヒ素中毒などの健康被害が多く確認されました。
5.(誤)
水俣湾沿岸地域で発生した、公害の原因物質は、メチル水銀であると言われています。
メチル水銀が含まれる工場排水が原因となり、水俣病と呼ばれる公害病を発症する人が多く確認されました。
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02
1.間違いです。
阿賀野川は新潟県にある川で、ヒ素ではなく、メチル水銀の流出により、神経障害等が引き起こされ、水俣病が広がったといわれています。
2.正しい答えです。
神通川は富山県にある川で、カドミウム中毒が発生したことにより、腎障害や骨に対して障害が引き起こされました。ひどい痛みを伴って、罹った人が「イタイイタイ」と叫んだことからこの名前がつけられることになったといわれています。
3.間違いです。
三重県にある四日市市臨海地域で発生したのはアスベストではなく、硫黄酸化物です。
これによる大気汚染により、喘息などが引き起こされ、四日市ぜんそくと呼ばれることになりました。
4.間違いです。
宮崎県土呂久地区で起こったのは、メチル水銀ではなく、ヒ素による中毒です。
主な症状として、脱力感や皮膚の色素沈着などがあげられます。
5.間違いです。
水俣湾は熊本県にあり、鉛ではなく、メチル水銀による中毒が起こりました。
おもな症状として、神経障害などがあげられ、これを水俣病と呼びます。
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03
1. 誤
阿賀野川下流地域で発生した公害は水俣病です。(昭和39年(1964)〜)
原因物質はメチル水銀(経口摂取)で、症状として熊本の水俣病と同様のメチル水銀の長期摂取による中枢神経障害があります。
2. 正
神通川下流地域で発生した公害はイタイイタイ病です。(大正初期〜)
原因物質としてカドミウム(経口摂取)があり、症状は近位尿細管再吸収障害による骨軟化症です。骨軟化症によって、骨折しやすくなり激痛が伴います。
3. 誤
四日市市臨海地域で発生した公害は四日市ぜんそくです。(昭和37年(1962)〜)
原因物質は二酸化硫黄で、二酸化硫黄を含んだ煙を吸うことによって発症します。
症状は、気管支喘息や気管支炎があります。
4. 誤
土呂久地区で発生した公害は慢性ヒ素中毒です。(昭和46年(1971)〜)
原因物質はヒ素で、大気が汚染させることで感染し、皮膚がんや黒皮病といった症状が現れます。
5. 誤
水俣湾沿岸地域で発生した公害は水俣病です。(昭和31年(1956)〜)
原因物質はメチル水銀(経口摂取)で、長期摂取により中枢神経障害の症状が現れます。
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