管理栄養士の過去問 第35回 午前の部 問30
この過去問の解説 (3件)
正答は(1)
1.(正)
レニン分泌の増加は、血圧を上昇させます。
血圧が低下するとレニンの分泌が促進され、その結果、血圧が上昇すると考えられています。
2.(誤)
副交感神経の興奮は、血圧を低下させます。
反対に交感神経の興奮は、血圧を上昇させます。
3.(誤)
孤立性収縮期高血圧は、高齢者に多いとされています。
孤立性収縮期高血圧とは、収縮期の血圧が高く、拡張期の血圧は低下した状態を指します。
動脈硬化が進むことによって引き起こされると考えられています。
4.(誤)
仮面高血圧は、診察室血圧が正常で、家庭血圧が高血圧であるものを言います。
反対に白衣高血圧は、診察室血圧が高血圧で、家庭血圧が正常であるものを言います。
5.(誤)
二次性高血圧は、本態性高血圧よりも患者数が少ないとされています。
二次性高血圧とは、血圧が高くなっている原因疾患が特定できる高血圧のことです。
本態性高血圧とは、血圧が高くなっている原因疾患が特定できない高血圧のことで高血圧患者の90%程を占めます。
1.正しい答えです。
レニンは血圧を高くさせる作用をもつため、分泌が増加することで
血圧は上昇します。
2.間違いです。
副交感神経が興奮することで、血圧は低下します。
3.間違いです。
孤立性収縮期高血圧は、高齢者に多いといわれています。
4.間違いです。
診察室血圧が高血圧で、家庭血圧が正常なのは、白衣高血圧です。
診察室血圧が正常で、家庭血圧が高血圧なのが、仮面高血圧です。
5.間違いです。
二次性高血圧とは何らかの原因がある高血圧で、これは明確な原因がわからないとされる本態性高血圧より少ないです。
1. 正
交感神経の興奮によりレニンの分泌が促進されるため、血圧が上昇します。
2. 誤
副交感神経が興奮状態になると、血圧は低下します。
交感神経と副交感神経の比較のイメージは、
・交感神経の興奮・・・緊張している、気が張り詰めている
→心拍数や血圧が上昇する、腸管運動の低下(食事が喉を通らないイメージ)
・副交感神経の興奮・・・リラックスしている
→心拍数や血圧が低下する(落ち着くイメージ)、腸管運動の促進
3. 誤
孤立性収縮期高血圧は高齢者に多くなっています。
4. 誤
仮面高血圧は、家庭血圧が高血圧で、診察室血圧が正常であるものを言います。
これに対して、白衣高血圧は、診察室血圧が高血圧で、家庭血圧が正常であるものを言います。白衣高血圧の人が相当数いることから、診察室での血圧測定の場合は、家庭で測定したときよりも高血圧の基準が高く設定されています。
5. 誤
本態性高血圧の方が患者数は多くなっています。高血圧患者の約90%がこの本態性高血圧にあたります。
二次性高血圧とは、明らかな原因疾患があるもので、腎性高血圧症や内分泌性高血圧症があります。
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