管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問33
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
内分泌疾患の主な症候に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- クッシング症候群では、テタニーがみられる。
- 甲状腺機能亢進症では、低体温がみられる。
- 褐色細胞腫では、低血糖がみられる。
- アジソン病では、血中コルチゾールの低下がみられる。
- 尿崩症では、高張尿がみられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は(4)
1.(誤)
クッシング症候群では、満月様顔貌、中心性肥満(細い四肢)がみられます。
2.(誤)
甲状腺機能亢進症では、体温上昇がみられます。
他には、心拍数の増加、血圧の上昇、発汗、手の震え、不眠などの自律神経失調症状がみられます。
3.(誤)
褐色細胞腫では、高血糖がみられます。
他には、血圧の上昇、頭痛、動悸、発汗、便秘、不安などの症状がみられます。
4.(正)
アジソン病では、血中コルチゾールの低下がみられます。
他には、体重減少、疲労、食欲低下などがみられます。
5.(誤)
尿崩症では、低張尿がみられます。
他には、多尿、のどの渇きによる多飲などがみられます。
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02
1.間違いです。
クッシング症候群になっても、テタニー発作はみられません。
クッシング症候群では、骨がもろくなり、骨粗鬆症が起こりうることがあります。
しかし、血中カルシウム濃度は正常であるため、テタニー発作がみられないのです。
2.間違いです。
甲状腺機能亢進症では、甲状腺ホルモンの分泌が盛んになるため、むしろ体温は常に微熱のような状態となります。
3.間違いです。
褐色細胞腫が発生する場所が、副腎髄質であるため、アドレナリンが過剰に分泌されます。
これにより、血糖値は上昇しやすくなり、高血糖症状がみられます。
4.正しい答えです。
アジソン病では、副腎皮質機能が低下するため、コルチゾールなど副腎皮質ホルモンの分泌量が減少します。
よって、血中コルチゾール濃度は低下します。
5.間違いです。
尿崩症では、水分の再吸収を促進する作用を持つバソプレシンの分泌量が減少するため、通常よりも多い水分が尿として排泄されてしまいます。
よって、低張尿の症状がみられます。
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03
1. 誤
副甲状腺機能低下症では、テタニーがみられます。
テタニーとは、手足や唇のしびれや顔面の筋肉痙攣を引き起こす疾患です。これはカルシウムの不足によって起こるため、低カルシウム血症や低マグネシウム血症などもみられます。
2. 誤
甲状腺機能亢進症はバセドウ病ともいい、体温が上がることによって多汗などの症状がみられます。低体温がみられるのは、甲状腺機能低下症(橋本病)です。
3. 誤
褐色細胞腫の症状として、高血圧、代謝亢進、高血糖などがあります。
4. 正
アジソン病は副腎皮質ホルモンが低下します。よって、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールやアルドステロンが低下し、低血圧や、高カリウム血症、体重減少などの症状がみられます。
5. 誤
尿崩症では、バソプレシンの分泌が低下し、遠位尿細管と、集合管において、水が再吸収されず、低張の原尿は、濃縮されることなく大量に尿として排泄されます。
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