管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問131

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問131 (訂正依頼・報告はこちら)

食物アレルギーに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 乳糖不耐症は、Ⅰ型アレルギーである。
  • オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下する。
  • グルテンは、加熱により抗原性が増大する。
  • 鶏卵アレルギーでは、鶏肉を除去する。
  • 大豆は、特定原材料として表示する義務がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は(オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下する。

選択肢1. 乳糖不耐症は、Ⅰ型アレルギーである。

(誤)

乳糖不耐症は、アレルギーではありません。

乳糖不耐症は、乳糖(ラクトース)を消化吸収する為に必要なラクターゼの分泌不足によって引き起こされます。

選択肢2. オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下する。

(正)

オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下すると言われています。

オボアルブミンとは、卵白を構成する主要なたんぱく質で、卵アレルギーの原因物質の一つであると言われています。

選択肢3. グルテンは、加熱により抗原性が増大する。

(誤)

グルテンは、加熱しても抗原性に変化はないと言われています。

選択肢4. 鶏卵アレルギーでは、鶏肉を除去する。

(誤)

鶏卵アレルギーでも、鶏肉を除去する必要はありません。

鶏卵と鶏肉の構成するたんぱく質が異なる為です。

選択肢5. 大豆は、特定原材料として表示する義務がある。

(誤)

大豆は、特定原材料(卵、小麦、えび、かに、そば、落花生、乳、くるみ)には含まれません。

特定原材料に準ずるもの(任意表示)に含まれています。

(※令和5年3月9日の食品表示基準改正により、特定原材料に「くるみ」が追加されました。)

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02

正解は「オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下する。」です。

選択肢1. 乳糖不耐症は、Ⅰ型アレルギーである。

間違いです。

乳糖不耐症はアレルギーではなく、乳糖を分解する酵素であるラクターゼが体内で不足していることが原因で起こる疾患です。

選択肢2. オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下する。

正しい答えです。

オボアルブミンは、加熱変性により、抗原性が低下します。

また、同じ卵たんぱく質のオボムコイドについては、加熱変性後も、抗原性の低下はみられません。

選択肢3. グルテンは、加熱により抗原性が増大する。

間違いです。

グルテンは、小麦たんぱく質です。

加熱しても、抗原性の変化はありません。

選択肢4. 鶏卵アレルギーでは、鶏肉を除去する。

間違いです。

鶏卵アレルギーであっても、鶏肉の除去は必要ありません。

選択肢5. 大豆は、特定原材料として表示する義務がある。

間違いです。

大豆については、特定原材料ではないため、表示義務はありません。

表示義務があるのは、小麦・卵・乳・そば・落花生・エビ・カニ・くるみの8品目です。

(※令和5年3月9日の食品表示基準改正により、「くるみ」のアレルギー表示が義務化されました。)

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03

正解は【オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下する。】です。

選択肢1. 乳糖不耐症は、Ⅰ型アレルギーである。

× 乳糖不耐症はアレルギーではないため、不正解です。

選択肢2. オボアルブミンは、加熱により抗原性が低下する。

◯ 卵白を構成するオボアルブミンは、加熱することにより抗原性が低下します。

選択肢3. グルテンは、加熱により抗原性が増大する。

× グルテンは加熱しても抗原性は変化しないため不正解です。

選択肢4. 鶏卵アレルギーでは、鶏肉を除去する。

× 構成する主要たんぱく質が異なるため、鶏卵アレルギーであっても、鶏肉を除去する必要はありません。

選択肢5. 大豆は、特定原材料として表示する義務がある。

× 特定原材料は、卵・乳・小麦・そば・えび・かに・落花生・くるみです。

(※令和5年3月9日の食品表示基準改正により、「くるみ」のアレルギー表示が義務化されました。)

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